ハイテクセクターとディフェンシブセクターの特徴
ハイテクセクター(情報技術、半導体、AI、ソフトウェア、クラウドサービス、ネットワークサービスなど)は、いわゆるグロース株として大きな株価の上昇が期待でき、強気相場では買われて伸びやすい特徴があります。一方で、ディフェンシブセクター(生活必需品、医療、公益、鉄道など)は強気相場では大きく伸びない、または売られることが多いですが、景気の影響を受けにくく下落耐性があるといった特徴があります。その逆も同じで、弱気相場ではハイテクが売られ安全資産株としての役割を持つディフェンシブセクターが買われます。
要は投資家は強気相場においては伸びないディフェンシブ銘柄を捨てて大きく伸びるハイテクに投資し、ひとたび相場が弱気になるとディフェンシブセクターに乗り換えるといった動きをします。2025年5月現在はトランプ関税も含め調整中の相場ですが、ハイテクはかなり売られましたが生活必需品セクターは全くと言っていいほど影響はありません。コカ・コーラ(KO)、アルトリア(MO)は最高値更新、マクドナルド(MCD)は最高値圏で推移しています。
例えば以下は自分のiPhoneのウォッチリストですが、ハイテクセクターとディフェンシブセクターで見事に反対の動きをしています。
情報技術セクターETF(VGT)と生活必需品セクターETF(VDC)の比較
下のチャートは直近1年の情報技術セクターETF(VGT)と生活必需品セクターETF(VDC)の比較です。黄色の情報技術セクターは相場に敏感に反応しボラティリティが高いですが、青の生活必需品セクターは安定した値動きです。またチャートをよく見ると情報技術が上がっているときは生活必需品が下がり、情報技術が下がっているときは生活必需品が上がっているのが分かると思います。
また、ディフェンシブセクターには配当を出す銘柄が多く、配当貴族、配当王の銘柄も多く、配当を再投資して保有すればS&P500を上回る実績もあります。そういったことからも自分のポートフォリオ全体のボラティリティを下げる役割、そして配当を得る役割としてもディフェンシブセクターを保有することはとても賢い運用だと言えます。
自分はハイテクセクター、ディフェンシブセクター共にETFと個別株を保有しています。自分の生活に関係していてある程度理解できる銘柄や企業ばかりです。長期で持ち続ければ莫大なリターンを得て勝ち組になれると信じています。