米国株|セクターの一覧全11種類【特徴や銘柄、英語表記】

米国株セクターの一覧|全11種類【特徴や銘柄、英語表記】 セクター

小野です。

米国株のセクター一覧と、特徴などについてです。

 

米国株のセクターは全部で11セクターあります。

また、米国株のセクターによって動きが違ったり、特徴なんかもありますので、セクター別の特徴と代表的な銘柄、ETFも書いておきました。

 

米国株のセクターを一覧で見たり、どんな銘柄や特徴があるのか知りたい人は参考にしてください。

セクターの英語表記も書いてあります。

米国株|セクターの一覧全11種類【特徴や銘柄、英語表記】

米国株セクターの一覧|全11種類【特徴や銘柄、英語表記】

では早速ですが、
米国株のセクターの一覧と英語表記は以下になります。

 

 米国株セクター一覧

セクター 英語表記
1 生活必需品 Consumer Staples, Consumer Defensive
2 ヘルスケア Healthcare
3 公益事業 Utilities
4 情報技術 Information Technology
5 資本財 Industrials
6 エネルギー Energy
7 通信サービス Communication Services
8 一般消費財 Consumer Discretionary
9 金融 Financials
10 素材 Materials
11 不動産 Real Estate

上記の11セクターから構成されています。

また、各セクターによって4つの景気局面(好況、後退、不況、回復)によっての特徴などもありますので参考にしてください。

 

1.生活必需品 Consumer Staples

生活必需品セクターの特徴としては、不況に強いセクターです。

景気が悪くても生活必需品は国民に必ず消費されますので、企業の業績も安定しており鉄板のディフェンシブセクターになります。配当も高めです。

代表的な銘柄とETFは以下になります。

【個別銘柄】

  • PG:プロクターアンドギャンブル
  • KO:コカ・コーラ
  • PEP:ペプシコ
  • WMT:ウォルマート
  • PM:フィリップモリス

【セクターETF】

  • VDC(バンガード)
  • KXI(ブラックロック)

こんな感じで、誰もが知っている消費者に馴染みのある銘柄が多いです。

価格変動も緩やかなので、安定して長期で保有できるセクターと言えます。私のポートフォリオの30%は生活必需品セクターとなっています。

≫米国株・生活必需品セクターについて【完全版】

 

2.ヘルスケア Health Care

ヘルスケアセクターの特徴としては、不況に強いセクターです。

景気に関係なく、いつの時代も医療の需要はあるので、生活必需品と同じくディフェンシブで強いセクターなのでポートフォリオには組み込みたいセクターです。

代表的な銘柄とETFは以下になります。

【個別銘柄】

  • JNJ:ジョンソン&ジョンソン
  • UNH:ユナイテッドヘルス
  • MRK:メルク
  • PFE:ファイザー
  • BMY:ブリストルマイヤーズ

【セクターETF】

  • VHT(バンガード)
  • IXJ(ブラックロック)

また、ヘルスケアセクターは直近10年でS&P500指数を大きくアウトパフォームするなど、値上がり益も望め、配当も高くて割と最強のセクターではないかと思います。

≫米国株・ヘルスケアセクターについて【完全版】

 

3.公益事業 Utilities

公益事業セクターの特徴としては、不況に強いセクターです。

公益事業とは、電力、ガス、水道などで景気の良し悪しに関係なく常に需要がありますので、抜群の安定性です。配当利回りも高いです。

代表的な銘柄とETFは以下になります。

【個別銘柄】

  • NEE:ネクステラエナジー
  • DUK:デュークエナジー
  • D:ドミニオンエナジー
  • SO:サザンカンパニー
  • AEP:アメリカンエレクトリック

【セクターETF】

  • VPU(バンガード)
  • JXI(ブラックロック)

一般的に、公益事業セクターの銘柄は裏方事業の為、表に出てこないのであまり注目されませんが、配当と安定性がハンパない優良セクターです。私も当然保有しています。

≫米国株・公益事業セクターについて【完全版】

 

4.情報技術 Information Technology

情報技術セクター(IT)の特徴としては、景気回復に強いセクターです。

とは言え、ある程度いつでも強いです。アップルや、マイクロソフトなど世界のITトップ企業が名を連ねています。配当利回りは低いので、配当金よりも値上がり益を重視します。

代表的な銘柄とETFは以下になります。

【個別銘柄】

  • AAPL:アップル
  • MSFT:マイクロソフト
  • MA:マスターカード
  • INTC:インテル
  • CSCO:シスコシステムズ

【セクターETF】

  • VGT(バンガード)
  • IXN(ブラックロック)

情報技術セクターは直近10年、コロナショック前水準のリターンが+425%、対してS&P500が+206%と、ぶっちぎりのリターンで独走しているセクターです。

≫米国株・情報技術セクターについて【完全版】

 

5.資本財 Industrials

資本財セクターの特徴としては、好景気に強いセクターです。

資本財セクターはそのほとんどが大規模で事業的で専門的であることから、スリーエムなどを除きほとんどが一般の人にとって馴染みの少ない企業が多いです。

代表的な銘柄とETFは以下になります。

【個別銘柄】

  • BA:ボーイング
  • HON:ハネウェル
  • UNP:ユニオンパシフィック
  • MMM:スリーエム
  • GE:ゼネラルエレクトリック

【セクターETF】

  • VIS(バンガード)
  • EXI(ブラックロック)

また、ボラティリティが高く、景気の影響をもろに受けることを考えると、私としては個別銘柄を保有するより、セクター別のETFにしておいた方が安心して長期保有できると思います。

≫米国株・資本財セクターについて【完全版】

 

6.エネルギー Energy

エネルギーセクターの特徴としては、全セクターの中で唯一景気後退局面に強いです。また、配当もかなり高く高配当株です。

しかし、高配当とはいえ原油価格、サウジやロシアなどの他国にかなり左右されるのと、ボラティリティが非常に高いので、よっぽどこの分野に詳しい人以外は触らない方がいいかもしれません。

代表的な銘柄とETFは以下になります。

【個別銘柄】

  • XOM:エクソンモービル
  • CVX:シェブロン
  • COP:コノコフィリップス
  • SLB:シュルンベルジェ
  • PSX:フィリップス66

【セクターETF】

  • VDE(バンガード)
  • IXC(ブラックロック)

とはいえ、高配当は長期投資をするうえで非常に魅了的なので、どうしてもこのセクターを保有したいのであればエクソンモービル個別を保有するよりもETFにしておいた方がいいと思います。

≫米国株・エネルギーセクターについて【完全版】

 

7.通信サービス Communication Services

通信サービスセクターの特徴としては、不況に強いセクターです。

景気が悪いからといって、携帯を使わなくなったり、パソコンを使わなくなる人はいないので不況に強いと言えます。

また、TやVZは高配当ですが、FB、GOOG、NFLXは低配当なのでセクターの中でも配当株と低配当の銘柄に分かれます。

代表的な銘柄とETFは以下になります。

【個別銘柄】

  • FB:フェイスブック
  • GPPG:アルファベット
  • T:AT&T
  • VZ:ベライゾン
  • NFLX:ネットフリックス

【セクターETF】

  • VOX(バンガード)
  • IXP(ブラックロック)

通信サービスと言っても、わりとジャンルがミックスされています。例えばディズニーだったり、グーグルだったりですね。なので、通信セクターで個別銘柄を選ぶ場合は結構迷います。

≫米国株・通信サービスセクターについて【完全版】

 

8.一般消費財 Consumer Discretionary

一般消費財セクターの特徴としては、好景気に強いセクターです。

分かりやすく言うと、生活必需品ではない個人向けが多い消費のセクターになります。

このセクターはほとんど聞いたことある馴染み深い名前の銘柄が多いですね。マクドナルドは不況にも強いです。

代表的な銘柄とETFは以下になります。

【個別銘柄】

  • AMZN:アマゾン
  • HD:ホームデポ
  • MCD:マクドナルド
  • NKE:ナイキ
  • SBUX:スターバックス

【セクターETF】

  • VCR(バンガード)
  • RXI(ブラックロック)

ここのセクターは聞いたことのある名前が多いので、初心者でも触りやすいかなと思います。例えば、マクドナルドは43年連続増配の黄金銘柄です。

≫米国株・一般消費財セクターについて【完全版】

 

9.金融 Financials

金融セクターの特徴としては、景気回復局面に強いセクターです。

また、基本的には高配当株です。金利が上昇する状況においては高収益が見込めます。

景気の影響を受けやすいセクターでもあるので個別銘柄でのボラティリティは容認する必要があります。

代表的な銘柄とETFは以下になります。

【個別銘柄】

  • JPM:JPモルガンチェース
  • BRK:バークシャーハサウェイ
  • BAC:バンクオブアメリカ
  • WFC:ウェルズファーゴ
  • AXP:アメリカンエキスプレス

【セクターETF】

  • VFH(バンガード)
  • IXG(ブラックロック)

こんな感じで、世界的に大きな銀行ばかりです。なので、聞いたことある人は触りやすいセクターかなと思います。

≫米国株・金融セクターについて【完全版】

 

10.素材 Materials

素材セクターの特徴としては、好景気に強いセクターです。

また、配当利回りもある程度高いです。

しかし、素材セクターのそのほとんどが化学系なので一般消費者には馴染みがなく、ほとんどの企業を聞いたことがないと思います。

代表的な銘柄とETFは以下になります。

【個別銘柄】

  • LIN:リンデグループ
  • APD:エアープロダクツ&ケミカル
  • ECL:エコラボ
  • SHW:シャーウィン・ウィリアムズ
  • NEM:ニューモントマイニング

【セクターETF】

  • VAW(バンガード)
  • MXI(ブラックロック)

なので、どうしても素材セクターを取り入れたい人は、よく分からない銘柄を個別で保有するよりもセクターETFにしておいた方が安全だと思います。

≫米国株・素材セクターについて【完全版】

 

11.不動産 Real Estate

不動産セクターの特徴としては、景気回復局面に強いです。

また、基本的には全てリートになります。また、不動産セクターの特徴としては、株などとは違う動きになりますので、分散効果が見込めます。

不況の局面では価値が下がりやすいです。

【個別銘柄】

  • AMT:アメリカンタワーリート
  • PLD:プロロジスリート
  • CCI:クラウンキャッスル
  • EQIX:エクイニクス
  • DLR:デジタルリアリティ

【セクターETF】

  • IYR(ブラックロック)

不動産セクターにおいては、個別で銘柄を保有するよりもETFのIYRにしておいた方がいいと思います。

 

直近10年のチャート、パフォーマンス

直近10年のチャート、パフォーマンス

直近10年では、コロナショック前水準でS&P500を上回っていたのは、情報技術セクター(VGT)、ヘルスケアセクター(VHT)、一般消費財セクター(VCR)でした。

 

 

セクターの一覧から米国株の銘柄を探す方法

セクターの一覧から米国株の銘柄を探す方法

逆に、セクターから米国株の銘柄を探したい人もいると思います。

その場合はインベスティングを使います。日本語なので見やすいです。

手順

まず、インベスティングのこちらのページにアクセスします。

≫インベスティング

 

↓(1)アクセスしたら、真ん中あたりにあるセクターを選択を開くとセクターのサジェストが出てきます。調べたいセクターを選択します。

セクターの一覧から米国株の銘柄を探す方法

 

↓(2)セクターを選択するとこんな感じで銘柄が一覧で出てきます。

セクターの一覧から米国株の銘柄を探す方法

超絶使いやすい!

日本語なのですこぶる見やすいです。

 

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