米国株・通信サービスセクターについて【完全版】

米国株・通信サービスセクターについて【完全版】 セクター

小野です。

米国株で通信サービスセクターについてです。

これから米国株を始めたり、すでに米国株投資をしている人の中にも、通信サービスセクターについてある程度知りたいって人もいると思います。

また、特徴やリターンも知りたいところですよね。

 

そこで本記事では、米国株の通信サービスセクターについて書きました。

通信サービスセクターをマスターしたい人は、参考にしてください。

米国株・通信サービスセクターについて

米国株・通信サービスセクターについて

では早速ですが、
米国株の通信サービスセクターについて、以下の内容で書いていきます。

 通信サービスセクター

  1. 特徴
  2. 概要・ETF
  3. トップ20銘柄
  4. 通信サービスセクター vs S&P500
  5. 通信サービスセクタートップ10 vs S&P500
  6. 騰落率

これらの情報を知っておくことで、通信サービスセクターの基本的な内容については把握できると思います。

結論からすると、通信サービスセクターは非常に優秀な銘柄は多いですが、直近ではS&P500を下回るパフォーマンスとなっています。

上位個別銘柄のポートフォリオであれば、リターンは高いです。

 

1. 特徴

まず最初に、
基本的な通信サービスセクターの特徴としては、以下になります。

 通信サービスセクターの特徴

  • 不況に強いセクター
  • 下落耐性は中程度
  • トップ20は無配当が多い
  • ある程度聞いたことある銘柄が多い
  • ボラティリティが高い
  • セクター全体では直近でS&P500を下回る

上記の特徴があります。

1-1. そもそも通信サービスセクターとは

そもそも通信サービスセクターとは何かについて、最初に書いておきます。

通信サービスセクターでは、主にネット回線、電話、テレビ、通信、映画、放送、広告などを取り扱っています。

有名な企業で言えば、グーグル、フェイスブック、ツイッター、ネットフリックス、ディズニー、AT&Tなどです。

要は、ネットとか、通信系全般が通信サービスセクターになります。

 

基本的に通信サービスセクターは不況にも強いです。

例えば、不況であってもネットフリックスで映画は見ますし、フェイスブックはするし、電話やネット回線は毎日必要だからです。

 

2. 概要・ETF

通信サービスセクターは、米国株全11セクターのうちの1つです。

英語表記は以下になります。

  • Communication Services

基本的にどこのサイトでも、ほぼ「Communication Services」と書かれています。

それ以外はあまりありません。

2-1. 銘柄数

所属 銘柄数
通信サービスセクター 257
S&P500 26
ダウ30 2
通信サービスセクターETF(VOX) 113
通信サービスセクターETF(IXP) 68

現在、米国に上場している通信サービスセクター全銘柄数は257銘柄です。

そのうち、S&P500に含まれるのは26銘柄です。

ダウ30に選ばれている通信サービスセクターの銘柄は2銘柄で、以下になります。

  • DIS|The Walt Disney Company
  • VZ|Verizon Communications Inc.

当然ですが、DISはウォルト・ディズニーです。ディズニーに行っている人はディズニーどんな会社か知らないかもしれませんが、ダウ30に選ばれるほど優秀な企業です。

ベライゾンは電話回線の会社で、高配当で人気です。

他には、グーグルやフェイスブックもありますが、ダウには選ばれてません。

 

2-2. 通信サービスセクターETF

主な通信サービスセクターのETFとしては、以下があります。

  • バンガード:VOX
  • ブラックロック:IXP

基本的に通信サービスセクターETFを検討する場合は、このどちらかで検討すればオッケーです。

2つのETFの概要は以下になります。

バンガード ブラックロック
ETF VOX IXP
国籍 米国 グローバル
米国籍割合 100% 66.20%
銘柄数 113 68
経費率 0.10% 0.46%
設定日 2004年9月 2001年11月
直近利回り 1.08% 2.63%
直近10年リターン 8.79% 4.60%
直近5年リターン 3.99% 0.11%
PER 18.5倍 21.83倍
純資産総額 2.31B 291M

基本的に、バンガードのETFは米国籍のみで構成されていて、ブラックロックはグローバルになります。

また、ETF純資産もバンガードが2,310億円、ブラックロックは291億円となりますので、バンガードVOXの方が圧倒的に規模が大きいです。
※1ドル100円

ちなみに、S&P500(VOO)のETF純資産は13兆2,380億円になります。

 

2-3. 通信サービスセクター内構成比率

通信サービスセクター内でも、
更にインダストリーは以下のように分かれています。

インダストリー VOX
Interactive Media & Services 45.60%
ケーブル・衛星テレビ 13.40%
映画・娯楽 11.80%
総合電気通信サービス 10.80%
Interactive Home Entertainment 5.50%
放送 4.00%
無線通信サービス 3.10%
代替通信事業会社 2.60%
広告 1.60%
出版 1.60%
100%

基本的には、こんな感じで通信、回線、ネット、放送などのジャンルです。

 

2-4. 通信サービスセクターのPER

通信サービスセクターのPERは以下になります。

セクター 表記 バンガード ブラックロック
通信サービス Communication Services VDE PER 18.5 IXP PER 21.83

もちろん、時期によって変わりますが、そもそもETFは分散されていますのである程度一定です。

ちなみに、S&P500の直近30年の平均PERは20倍~25倍なので、比較するとすれば通信サービスセクターのPERは普通~割安だと言えます。

 

3. トップ20銘柄

通信サービスセクタートップ20銘柄は以下になります。
※米国籍のみ

Ticker Company Market C Div 増配
1 GOOG Alphabet Inc. 996.14B
2 GOOGL Alphabet Inc. 984.47B
3 FB Facebook, Inc. 658.87B
4 VZ Verizon Communications Inc. 234.09B 4.34% 15
5 T AT&T Inc. 213.27B 6.87% 35
6 DIS The Walt Disney Company 207.26B
7 NFLX Netflix, Inc. 200.46B
8 CMCSA Comcast Corporation 178.05B 2.35% 8
9 TMUS T-Mobile US, Inc. 125.07B
10 CHTR Charter Communications, Inc. 109.15B
11 ATVI Activision Blizzard, Inc. 57.87B 0.54% 9
12 EA Electronic Arts Inc. 37.12B
13 TWTR Twitter, Inc. 26.65B
14 DISH DISH Network Corporation 17.79B
15 FOXA Fox Corporation 16.69B 1.64% 1
16 FOX Fox Corporation 16.29B 1.66% 1
17 TTWO Take-Two Interactive Software, Inc. 15.94B
18 VIAC ViacomCBS Inc. 14.90B 4.12% 0
19 OMC Omnicom Group Inc. 11.74B 4.69% 10
20 CTL CenturyLink, Inc. 10.85B 9.78% 0

代表的な銘柄は上記になります。

無配の銘柄が多いので、調整局面ではボラティリティが高くなる傾向があります。

 

3-1. 通信サービスセクタートップ

通信サービスセクター1位はアルファベット(グーグル:GOOG)で時価総額は99兆6,140億円、2位はフェイスブック(FB)で65兆8,870億円です。

ちなみに、同セクター日本トップはソフトバンク(9984)で時価総額は11兆3,811億円になりますので、米国がどれだけデカいか分かります。

 

4. 通信サービスセクター vs S&P500

通信サービスセクター vs S&P500です。

基本的には、セクターETFを使って比較します。

最初に各銘柄に10,000ドル投資をして、配当再投資をして現在まで保有していた場合のトータルリターンを比較します。

バンガードVOXが設定された2004年から現在までです。

通信サービスセクター vs S&P500

結果、トータルリターンが最も高かったのは、1位S&P500(+239%)、2位バンガードVOX(+159%)、3位ブラックロックIXP(+111%)でした。

4-1. 米国籍だけが強い

これを見て分かるのは、基本的に通信サービスセクターは米国籍だけの方が強いです。

なので、よっぽど外国籍の通信サービスセクターの銘柄に自信がある場合以外、あえてリターンの弱い外国籍も含めた通信サービスセクターでなくてもいいことが分かります。

 

5. 通信サービスセクタートップ10 vs S&P500

通信サービスセクタートップ10 vs S&P500です。

2012年から最初に10,000ドルを投資して、現在まで保有していた場合のトータルリターンを比較します。

↓銘柄は以下になります。

Ticker Name Allocation
1 GOOG Alphabet Inc. 10.00%
2 FB Facebook, Inc. 10.00%
3 VZ Verizon Communications Inc. 10.00%
4 T AT&T Inc. 10.00%
5 DIS Walt Disney Company 10.00%
6 NFLX Netflix, Inc. 10.00%
7 CMCSA Comcast Corporation 10.00%
8 TMUS T-Mobile US, Inc. 10.00%
9 CHTR Charter Communications, Inc. 10.00%
10 ATVI Activision Blizzard, Inc 10.00%

通信サービスセクタートップ10 vs S&P500

結果、通信サービスセクタートップ10のポートフォリオ(青)のトータルリターンは、57,251ドル(+472%)、S&P500は24,610ドル(+146%)となりました。

このようにして、通信サービスセクタートップ10は大幅に市場平均を上回るリターンとなりました。

 

6. 騰落率

米国通信サービスセクターの騰落率です。

結論からすると、通信サービスセクターの下落耐性は全11セクターのうち、中くらいです。

例えば、リーマンショックではS&P500が-50.97%下落したのに対し、通信サービスセクターは-47.58%と市場平均よりは下落しませんでした。

1 2007年6月 2009年2月 1年9ヶ月 2012年9月 3年7ヶ月 5年4ヶ月 -48.81%
2 2017年2月 2018年12月 1年11ヶ月 2019年12月 1年 2年11ヶ月 -21.64%
3 2020年2月 2020年3月 2ヶ月 -19.22%
4 2015年5月 2015年9月 5ヶ月 2016年2月 5ヶ月 10ヶ月 -9.52%
5 2016年8月 2016年10月 3ヶ月 2016年12月 2ヶ月 5ヶ月 -9.17%
6 2005年1月 2005年4月 4ヶ月 2005年7月 3ヶ月 7ヶ月 -7.38%
7 2014年12月 2015年1月 2ヶ月 2015年2月 1ヶ月 3ヶ月 -5.10%
8 2012年10月 2012年11月 2ヶ月 2013年3月 4ヶ月 6ヵ月 -5.09%
9 2013年8月 2013年8月 1ヶ月 2013年10月 2ヶ月 3ヶ月 -4.63%
10 2006年4月 2006年5月 2ヶ月 2006年7月 2ヶ月 4ヶ月 -4.04%
暴落要因 開始 終わり VOX S&P500
サブプライム危機 2007年11月 2009年3月 -47.58% -50.97%

米国通信サービスセクターの騰落率

下落耐性の最も強い生活必需品セクターの下落が、リーマンショック時では-25%~-29%程度だったことから考えると、通信サービスセクターの下落耐性は中程度です。

 

6-1. 各セクターの騰落率

ちなみに、各セクターのリーマンショック時の下落率は以下になります。

セクター ETF 最大騰落率 原因
1 生活必需品 VDC -29.37% リーマン
2 ヘルスケア VHT -35.10% リーマン
3 公益事業 VPU -38.13% リーマン
4 通信サービス VOX -48.81% リーマン
5 情報技術 VGT -50.58% リーマン
6 一般消費財 VCR -57.11% リーマン
7 素材 VAW -58.18% リーマン
8 資本財 VIS -58.20% リーマン
9 エネルギー VDE -68.17% コロナ・原油
10 不動産 IYR -69.68% リーマン
11 金融 VFH -74.04% リーマン

S&P500はリーマンショック時に-50%の下落で、その後高値更新まで4年10か月かかりました。

また、そのときの金融セクターは-74%の下落で、高値更新まで9年6か月かかっています。

 

6-2. ボラティリティが高い

通信サービスセクターは基本的にボラティリティが高いです。

その理由として言えるのは、トップ20銘柄を見ると分かりますが無配の銘柄が多いです。

リーマンショックや大きな調整局面では、配当を生まない無配の銘柄は保有している価値が薄れますので、売られやすいです。

要は、値上がりもしない、配当も無い株を保有していたいと思う人は、誰もいないからです。

 

一方で通信サービスセクターには、AT&Tやベライゾンなどの高配当増配銘柄もあり、そちらは株価が下がると配当がオイシイので買われやすいです。

このようにして、通信サービスセクターは結構色々な動きをする銘柄が混ざっているセクターなので、ボラティリティが高い傾向があります。

 

通信サービスセクターは保有するべきか

通信サービスセクターは保有するべきか

通信サービスセクターを保有するべきか、悩む人もいると思います。

結論からすると、よっぽど自信のある個別銘柄以外、保有するメリットはなさそう。

というのが私の結論です。

そもそも、まずセクター全体でトータルリターンが低いのに、あえてリターンの低いセクターを保有する意味が無いですよね。

 

↓例えば以下は、通信サービス、生活必需品、ヘルスケア、S&P500のトータルリターンの比較です。

通信サービス、生活必需品、ヘルスケア、S&P500のトータルリターンの比較

結局こんな感じでトータルリターンは低いので、あえてこのセクターを保有するメリットはないですよね。

だったら、もっと配当もいい、リターンのいい他のセクターの方が魅力的です。

もちろん将来は分かりません。

ただ、未来は誰にも分からないので過去から判断します。

 

個別はアリ

ただ、先ほど書いたとおり、自信のある個別銘柄であれば保有してもいいと思います。

例えば、値上がり益を狙いたいので、グーグル、フェイスブック、ネットフリックス、ツイッター、ディズニーなどを保有するのは悪くない選択ですよね。

または、配当重視で、AT&T、ベライゾンなどもいいです。

私も過去にAT&Tとベライゾンは保有していました。

 

通信サービスセクターは結構性格の違う銘柄が混じっているので、正直ちょっと難しいです。

配当やボラティリティも複雑です。

とりあえず一つ言えるのは、よく分からない知らない銘柄を適当に保有するのはやめた方がいいです。

そういった銘柄を保有していると、途中で心理的に不安になって必ず売りたくなります。

ヘタしたら暴落した後に売る羽目になるので、ひっくり返るくらい損失が出ます。

 

 

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