米国株・一般消費財セクターについて【完全版】

セクター

小野です。

米国株で一般消費財セクターについてです。

これから米国株を始めたり、すでに米国株投資をしている人の中にも、一般消費財セクターについてある程度知りたいって人もいると思います。

また、特徴やリターンも知りたいところですよね。

 

そこで本記事では、米国株の一般消費材セクターについて書きました。

強気の一般消費財をマスターしたい人は、参考にしてください。

米国株・一般消費財セクターについて

米国株・一般消費財セクターについて

では早速ですが、
米国株の一般消費財セクターについて、以下の内容で書いていきます。

 一般消費財セクター

  1. 特徴
  2. 概要・ETF
  3. トップ20銘柄
  4. 一般消費財セクター vs S&P500
  5. 一般消費財セクタートップ10 vs S&P500
  6. 騰落率

これらの情報を知っておくことで、一般消費材セクターの基本的な内容については把握できると思います。

結論からすると、一般消費財セクターは最も聞き覚えのある会社が多く、馴染みのある銘柄が多いです。

 

また、好景気に強く、強気相場では過去大きなリターンを出してきました。

私も個別株ではマクドナルド(MCD)を保有しています。

 

1. 特徴

まず最初に、
基本的な一般消費財セクターの特徴としては、以下になります。

 一般消費財セクターの特徴

  • 好景気に強いセクター
  • 景気に左右される傾向
  • 下落耐性は並み程度
  • 配当は低め
  • 連続増配は安定してない
  • 馴染みのある銘柄が多い
  • セクター単体ではS&P500を上回る

上記の特徴があります。

 

1-1. そもそも一般消費財とは

そもそも一般消費財とは何かについて、最初に書いておきます。

一般消費財とは、生活必需品以外の消費財です。

簡単に言うと、あってもなくてもどちらでも大丈夫な商品を販売しているセクターと言えます。

例えば、スターバックス(SBUX)やレストラン、ショッピングなどはしてもしなくてもどちらでも大丈夫です。

なので、不景気になると国民は消費を抑えようとしますので、生活必需品ではない物に対しては消費を抑えようとします。

逆に言えば、好景気になりお金が回るようになると国民は買い物や消費に積極的になりますので、一般消費財セクターは伸びやすいです。

そういったことからも、景気の影響を受けるセクターと言えます。

 

2. 概要・ETF

公益事業セクターは、米国株全11セクターのうちの1つです。

英語表記は以下になります。

  • Consumer Cyclical
  • Consumer Discretionary

基本的にどこのサイトでも、上記2パターンで表記されています。

 

2-1. 銘柄数

所属 銘柄数
米国一般消費財セクター 481
S&P500 66
ダウ30 3
公益事業セクターETF(VCR) 295
公益事業セクターETF(RXI) 150

現在、米国に上場している米国籍の一般消費財セクター全銘柄数は481銘柄です。

そのうち、S&P500に含まれるのは66銘柄です。

ダウ30に選ばれている一般消費財セクターの銘柄は3銘柄で、以下になります。

  • HD|The Home Depot, Inc.
  • NKE|NIKE, Inc.
  • MCD|McDonald’s Corporation

ホームデポを知らなくても、ナイキとマクドナルドは誰でも知っていますね。

世界のマーケットの中心である米国ダウ30に選ばれている、これら3銘柄は世界を代表する一般消費財セクターの銘柄と言えるでしょう。

 

2-2. 一般消費財セクターETF

主な一般消費財セクターのETFとしては、以下があります。

  • バンガード:VCR
  • ブラックロック:RXI

基本的に一般消費財セクターETFを検討する場合は、このどちらかで検討すればオッケーです。

2つのETFの概要は以下になります。

バンガード ブラックロック
ETF VCR RXI
国籍 米国 グローバル
米国籍割合 100% 55.1%
銘柄数 295 150
経費率 0.100% 0.460%
設定日 2004年1月 2006年9月
直近利回り 1.33% 1.58%
直近10年リターン 15.42% 8.97%
直近5年リターン 10.56% 2.49%
PER 22.9倍 18.36倍
純資産総額 2.88B 188M

基本的に、バンガードの一般消費財セクターETFは米国籍のみで構成されていて、ブラックロックはグローバルになります。

また、ETF純資産もバンガードが2,880億円、ブラックロックは188億円となりますので、バンガードVCRの方が圧倒的に規模が大きいです。
※1ドル100円

ちなみに、S&P500(VOO)のETF純資産は13兆2,380億円になります。

 

2-3. 一般消費財セクター内構成比率

米国一般消費財セクター内(VCR)でも、更にインダストリーは以下のように分かれています。

セクター 割合
インターネット販売・通信販売 34.20%
レストラン 11.90%
住宅関連用品小売り 11.20%
衣料小売り 4.70%
履物 4.70%
総合小売り 4.40%
自動車製造 4.20%
自動車小売り 3.10%
ホテル・リゾート・クルーズ船 2.90%
アパレル・アクセサリー・贅沢品 2.80%

基本的には、ネット通販、レストラン、ホームセンター系の割合いが大きいです。

当然、一般消費財セクターのトップはアマゾンで、時価総額125兆円ありますので、ネット通販の割合はアマゾンの影響が大きいと言えます。

 

2-4. 一般消費財セクターのPER

一般消費財セクターのPERは以下になります。

セクター 表記 バンガード ブラックロック
一般消費財 Consumer Cyclical VCR PER 22.9 RXI PER 18.36

もちろん、時期によって変わりますが、そもそもETFは分散されていますのである程度一定です。

ちなみに、S&P500の直近30年の平均PERは20倍~25倍なので、比較するとすれば一般消費財セクターのPERは普通だと言えます。

ただ、一般消費財セクターとS&P500はジャンルが違いますので、S&P500とのPERの比較は参考程度に考えておくといいでしょう。

 

3. トップ20銘柄

一般消費財セクタートップ20銘柄は以下になります。
※米国籍のみ

Ticker Company Market C 利回り 増配
1 AMZN Amazon.com, Inc. 1257.95B
2 HD The Home Depot, Inc. 254.67B 2.36% 7
3 NKE NIKE, Inc. 147.86B 0.96% 2
4 MCD McDonald’s Corporation 140.89B 2.55% 43
5 LOW Lowe’s Companies, Inc. 95.17B 1.69% 57
6 SBUX Starbucks Corporation 89.50B 1.89% 9
7 BKNG Booking Holdings Inc. 66.73B
8 TJX The TJX Companies, Inc. 62.84B 1.61% 23
9 GM General Motors Company 38.12B 5.29% 0
10 LVS Las Vegas Sands Corp. 37.64B 5.95% 7
11 EBAY eBay Inc. 33.86B 1.30% 0
12 ROST Ross Stores, Inc. 32.75B 1.02% 13
13 ORLY O’Reilly Automotive, Inc. 30.79B
14 MAR Marriott International, Inc. 29.04B 1.80% 9
15 YUM Yum! Brands, Inc. 27.57B 2.00% 2
16 CMG Chipotle Mexican Grill, Inc. 27.35B
17 AZO AutoZone, Inc. 25.94B
18 F Ford Motor Company 25.60B 8.81% 0
19 BLL Ball Corporation 22.72B 0.82% 3
20 VFC V.F. Corporation 22.35B 3.02% 47
Ave 2.74%

3-1. 馴染みのある会社が多い

一般消費財セクターの銘柄は、聞いたことがあって馴染みのある銘柄が多いです。

例えば、アマゾン、ナイキ、マクドナルド、スターバックス、ブッキング、ゼネラルモータース、eベイ、フォードなどです。

上記には書いていませんが、ドミノピザやティファニーもあります。

ちなみに、一般消費財セクター最大手はアマゾンで、時価総額は125兆7,950億円になります。※1ドル100円計算

日本の小売最大手はユニクロで時価総額は6兆7,887億円になりますので、アマゾンがいかに巨大かが分かります。

もはやどっかの国より大きいでしょう。

 

4. 一般消費財セクター vs S&P500

一般消費財セクター vs S&P500です。

基本的には、セクターETFを使って比較します。

最初に各銘柄に10,000ドル投資をして、配当再投資をして現在まで保有していた場合のトータルリターンを比較します。

ブラックロックRXIが設定された2006年から現在までです。

一般消費財セクター vs S&P500

結果、トータルリターンが最も高かったのは、1位バンガードVCR(+271%)、2位S&P500(+180%)、3位ブラックロックRXI(+146%)でした。

 

4-1. 米国籍だけが強い

これを見て分かるのは、基本的に一般消費財セクターは米国籍だけの方が強いです。

なので、あえてリターンの弱い外国籍も含めた一般消費財セクターでなくてもいいことが分かります。

 

5. 一般消費財セクタートップ10 vs S&P500

一般消費財セクタートップ10 vs S&P500です。

2005年から最初に10,000ドルを投資して、現在まで保有していた場合のトータルリターンを比較します。※GMは除いています。

↓銘柄は以下になります。

Ticker Name Allocation
1 AMZN Amazon.com, Inc. 10.00%
2 HD Home Depot, Inc. 10.00%
3 NKE Nike, Inc. 10.00%
4 MCD McDonald’s Corporation 10.00%
5 LOW Lowe’s Companies, Inc. 10.00%
6 SBUX Starbucks Corporation 10.00%
7 BKNG Booking Holdings Inc. 10.00%
8 TJX TJX Companies, Inc. 10.00%
9 LVS Las Vegas Sands Corp. 10.00%
10 EBAY eBay Inc. 10.00%

一般消費財セクタートップ10 vs S&P500

結果、一般消費財セクタートップ10のポートフォリオ(青)のトータルリターンは、167,610ドル(+1576%)、S&P500は33,973ドル(+239%)となりました。

このようにして、一般消費財セクタートップ10は大幅に市場平均を上回るリターンとなりました。

 

5-1. 値上がり益

このようにして、一般書費財セクタートップ10のリターンが大きいのは、株価の値上がりがある程度大きかったからです。

特にアマゾンの大幅な値上がりの恩恵があると言えるでしょう。

 

6. 騰落率

米国一般消費財セクターの騰落率です。

期間を長く測定するため、先ほどの公益事業セクタートップ10のポートフォリオで見ます。

結論からすると、一般消費財セクターの下落耐性は全11セクターのうち、中程度です。

とびっきり強いわけではありません。

例えば、リーマンショックではS&P500が-50.97%下落したのに対し、一般消費財セクタートップ10は-42.24%程度でした。

一般消費財セクタートップ10の騰落率
ワースト10 開始 終わり 長さ 回復 回復時間 高値更新まで 騰落率
1 2007年11月 2009年2月 1年4ヶ月 2009年8月 6ヵ月 1年10ヶ月 -42.24%
2 2020年1月 2020年3月 3ヶ月 2020年5月 2ヶ月 5ヶ月 -20.46%
3 2005年1月 2005年4月 4ヶ月 2006年2月 10ヶ月 1年2ヶ月 -16.74%
4 2010年5月 2010年6月 2ヶ月 2010年9月 3ヶ月 5ヶ月 -15.60%
5 2018年10月 2018年12月 3ヶ月 2019年3月 3ヶ月 6ヵ月 -12.56%
6 2006年7月 2006年7月 1ヶ月 2006年9月 2ヶ月 3ヶ月 -9.38%
7 2012年5月 2012年7月 3ヶ月 2012年11月 4ヶ月 7ヶ月 -9.37%
8 2019年5月 2019年5月 1ヶ月 2019年7月 2ヶ月 3ヶ月 -8.94%
9 2011年8月 2011年9月 2ヶ月 2011年10月 1ヶ月 3ヶ月 -7.10%
10 2014年3月 2014年4月 2ヶ月 2014年10月 6ヵ月 8ヶ月 -6.66%
暴落要因 開始 終わり トップ10銘柄 S&P500
サブプライム危機 2007年11月 2009年3月 -42.24% -50.97%

米国一般消費財セクターの騰落率

このようにして、リーマンショックでは一般消費財セクターは大きく下落しました。

下落耐性の最も強い生活必需品セクターの下落が、リーマンショック時では-25%~-29%程度だったことから考えると、一般消費財セクターの下落耐性は中程度です。

ちなみに、S&P500はリーマンショック時に-50%の下落で、その後高値更新まで4年10か月かかりました。

また、そのときの金融セクターは-74%の下落で、高値更新まで9年6か月かかっています。

 

6-1. 強気相場に強い

一般消費財セクターは、リーマンショック後、1年10か月で最高値更新をしていることから考えると、やはり回復から好景気の強気相場に強いことが分かります。

国民は悲観的な相場や景気のときは消費を抑えます。

しかし、ひとたび相場が回復しだすとやはり消費に積極的になりますので、アマゾンで買い物をしたりナイキのスニーカーを買ったりします。

 

一般消費財セクターをポートフォリオに組み込む例

一般消費財セクターをポートフォリオに組み込む例

一般消費財セクターをポートフォリオに組み込む例です。

例えば、上記は私のポートフォリオのセクター割合になりますが、一般消費財セクターの基本割合は10%になるようにしています。

その他で保有しているETFに一般消費財セクターが入っていますが、基本はマクドナルド(MCD)だけです。

ちなみに、マクドナルドは一般消費財セクターですが、不況にも強いディフェンシブで連続増配銘柄です。

 

バランス

ちなみに、ポートフォリオを構築する場合、全体でのバランスを考えるといいです。

例えば、以下になります。

  • 11銘柄とETFを使っているのでチャートは安定
  • 連続増配はKO、JNJ、PG、MCD
  • 下落耐性はETFと銘柄数でカバー
  • 値上がり益は、VGT、VHT、JNJが牽引

こんな感じで、私は鉄壁のポートフォリオを保有して、資産を拡大させていきます。