投資信託で人気のある、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、iFreeNEXT NASDAQ100インデックス、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)でオルカンが設定された2018年からのリターンを比較しました。
結果、ナスダック、S&P500、オルカンの順でした。つまりこの結果から分かることは、今のところナスダックとS&P500だけ持っていればよく、最も足を引っ張るオルカンは必要ないと言えそうです。
下の図は、緑ナスダック、青S&P500、桃オルカンです。
そもそもですが、オルカンのうち60%~65%は米国株で構成されているので、リターンの低い要因は米国以外の国だと言えます。投資ではある程度値動きの性質に対しての分散は必要ですが、お金を増やしたいのにも関わらずリターンの低い銘柄を選ぶ必要はなさそうです。
最近投資を始めたりNISAを開設して投資信託で資産運用をしようと思っている場合、ただやみくもに色々な銘柄を保有するよりも、まずは米国の中心であるS&P500やナスダック、ダウなどの指数に連動する投資信託で積立をしながら分配金を再投資して保有することで最大のリターンを目指せます。
■投資信託での長期投資は米国で
ちなみに間違っても日本株の投資信託なんかに手を出さない方が良いですよ。短期的なリターンが良いときもありますが、長期的なリターンは米国の方が上です。例えば以下は前述した3銘柄に日経平均指数であるeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の投資信託を入れて比較した図です。※黄色が日経平均
証券会社の投資信託ランキングを見ると上位5位以内には日経の投資信託が入っているようですが、お金を増やしたいのに最もリターンの低い投資信託を買う意味はありません。ただし、ナスダックなどハイテクが多い銘柄を保有している場合で、そのヘッジとして自分のポートフォリオ全体の騰落率を下げるため、ディフェンシブ銘柄が多く含まれている配当貴族指数など下落耐性のある銘柄を組み合わせて保有するという分散は個人的にアリだと思います。
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