NISA枠を使った投資、資産運用において、投資信託とETFどっちがおすすめなのか知りたい人もいると思います。まず結論から書いておくと、自分の資産運用スタイルに合っている方を選んだ方がいいです。どっちも同じような商品があり似ているように感じますが、運用方法が違います。例えば資金が少なく、毎月1万円~3万円程度の積立であれば投資信託の方が運用しやすいです。
簡単に投資信託とETFの大きな違いを書いておくと、上場していて1銘柄として売買できるかどうか、取引単位(100円からか、1株からか)、リアルタイムで売買できるかどうかの3点です。いろいろな商品があるのはどちらも同じです。投資信託の方が100円から投資できます。一方でETFや米国個別株の場合、なかには1株100ドル以下の銘柄もありますが、ETFの場合平均200ドル以上、S&P500(VOO、IVV)は500ドル以上しますので資金力のない人には結構きついです。
投資信託
投資信託の大きな特徴としては、100円単位の少額から投資でき、分配金の再投資、リバランス、銘柄の入れ替えなどを全て自動で行ってくれる点です。従って投資家は毎月一定の金額を買ったり積立投資しているだけであとは全自動で運用してくれます。こういったことから、例えば働きながら毎月S&P500に連動する投資信託に積立投資をして基本的にはほったらかしで運用したいという人、資金が少なく少額での積立で運用したい人にも向いています。
投資信託の種類は米国ETFより少なく優秀な投資信託はほんの一握りです。(参考:NISA 投資信託でおすすめの銘柄を紹介|米国株 成長投資 積立投資)また投資信託は約定までに1日~2日かかります。そのため、暴落時のオイシイ相場でリアルタイムで購入したいと思っても少し遅れて約定されます。ただし長期で定期的に積立購入する場合、タイミングを図っても最終的なリターンは変わらないことが証明されていますので、そこまで気にする必要はありません。
米国ETF
米国ETFは投資信託と違い1株から個別株と同じ扱いでの売買となります。100円、1,000円単位の少額での現物購入は基本的にできませんが、最近ではいわゆる単元未満株で購入できる証券会社もあります。当然投資信託と同じくS&P500、ナスダック、配当株、グロース株の指数に連動するETFもあります。また、ETFは個別株と同じく配当金が出るので自分で配当の再投資、毎月の積立などをして長期保有します。
特におすすめなのはセクター別のETFです。セクター別のETFであれば個別株を持つリスクに対してのヘッジになります。要は個別銘柄を保有すると倒産暴落塩漬けのリスクがありますが、個別銘柄ではなく、その銘柄が含まれたセクター別のETFを持つということです。例えば、ヘルスケアセクターの何かしらの個別株を持つと個別株を持つリスクが発生しますが、ヘルスケアセクター全体のETF(VHT)を保有することで個別株を持つリスクを無くせるということです。(参考:米国株のセクターETFを使った運用が無敵でおすすめ)
ということで、どっちも良さがあるので自分の資金力を考えながら運用するといいです。自分も個別株もETFも投資信託も保有しています。大事なことは、皆が買っているから、ランキング上位に出てくるから、などといって適当に保有しないことです。適当に保有すると下落相場でよく分からなくなって必ず売りたくなります。特に初心者は下がったときに売ってしまい、結果マイナスで終わることが多いです。本当に良い銘柄だけを保有して長期保有すればガチで1億目指せます。