S&P500よりリターンの低い投資信託や日経 オルカンをなぜ選ぶ?|NISA 米国株 ETF

S&P500よりリターンの低い投資信託や日経 オルカンをなぜ選ぶ?|NISA 米国株 ETF

投資信託やETF、銘柄を選ぶ際は基準として、S&P500またはそれよりもリターンの高かった銘柄を選ぶ方が賢明です。例えばナスダック、配当貴族、セクターETFに連動するインデックス型の銘柄などです。S&P500を長期的に上回って来た銘柄を選ぶことで市場平均であるS&P500を大きく上回るリターンを狙えます。配当貴族などの連続増配銘柄は短期的にはS&P500よりリターンが低かったとしても、配当の再投資をしながら保有することでS&P500を上回ることがバックテストから証明されています。

 

リターンの高い投資信託、銘柄を選ぶ

最近投資を始めたり、NISAを開設して資産運用を始めた人の中には、とりあえず証券口座で検索して人気順、皆が買っているから、流行っているから、ランキングなどに出てくるからという理由で銘柄を適当に選んでいる人も多いと思います。しかしながらそういった選び方は情けない投資家のやることなので注意してください。

お金を増やしたいから資産運用をするのであって、わざわざリターンの低い銘柄を選んでいては本末転倒です。例えば以下のグラフは、次の銘柄を直近で比較したものです。設定が直近の銘柄もありますのでスタートを2018年で合わせています。

  • eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 03311187
  • eMAXIS Slim先進国株式インデックス 03319172
  • eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 0331418A
  • eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) 03317172
  • 日経平均高配当利回り株ファンド 0331118B

最もリターンの高い銘柄はS&P500、それ以下はS&P500より低いリターンとなっています。特に最下位二つは日経です。これらの銘柄は証券会社のランキングで上位に入っている銘柄です。

2018年からのリターン比較

人気があるからなどといって皆が買っているオルカン、日経平均などはS&P500よりリターンが低いです。つまり選ぶ必要がありません。もちろんこの先の将来は分かりません。これらの銘柄が長期に渡ってS&P500を上回る可能性もあるし、全て低迷する可能性もあります。しかし将来の値動きは誰も分からないので、値動きを当てるのではなく過去を信じればいいのです。

 

S&P500と日経平均のリターンの差

また、歴史を振り返れば圧倒的に米国の方がリターンが高かったのは言うまでもありません。以下は1990年から2020年までのS&P500と日経平均のリターンの差です。こういったことから、投資信託、ETFなどを選ぶ際はS&P500を基準にして、S&P500よりリターンが高いかどうかをチェックした方がいいです。

1990年から2020年までのS&P500と日経平均のリターンの差

(出所:マネックス証券

 

上手な分散、持ち方

もしS&P500よりリターンの低い銘柄を選ぶ際は、そこに意味がある場合に限ります。例えば配当貴族、配当王など連続増配銘柄は短期的なリターンは低いかもしれませんが、長期的にはS&P500を上回って来ました。またS&P500に含まれる銘柄はハイテクが多いですが、配当銘柄はディフェンシブなセクターが多いので、セクターを分散させて保有することになるので賢い持ち方です。やたらと複数銘柄持つのではなく、内容や性質を考えて分散させるのが上手なやり方です。