米国株でドル転のタイミングとコツ3つ【結論】

米国株でドル転のタイミングとコツ3つ【結論】 全般

小野です。

米国株でドル転のタイミングとコツ3つです。

これから米国株を始めようと思っていたり、すでに米国株投資をしている人の中にも、ドル転のタイミングはどうすればいいのか気になる人もいると思います。

そこで本記事では、ドル転のタイミングやコツ3つについて書きました。

ドル転のタイミングについての結論を知りたい人は、参考にしてださい

米国株でドル転のタイミングとコツ3つ

米国株でドル転のタイミングとコツ3つ

では早速ですが、
米国株でドル転のタイミングとコツ3つは以下になります。

 ドル転のタイミングとコツ3つ

  1. 数回に分ける
  2. 相場は読めない
  3. 分からなければ過去平均を参考

こういった感じです。

結論からすると、ドル転のタイミングは複数回に分けてすれば、いつでも大丈夫です。

相場は読めないので、いくら考えても思惑通りになりません。したがって、なるべく平均値に落ち着かせるのが効率が良いです。

では以下で説明していきます。

1. 数回に分ける

まず、基本的にドル転するときは数回に分けて時間的分散をおこないます。

そうすることによって、平均値でドル転をすることができますので目先のドル円レートに惑わされることなくドル転ができます。

↓例えば、以下はドル転のタイミングと平均値のグラフです。

ドル転のタイミングと平均値のグラフ

基本的に、数回に分けてドル転をしていれば、結局はこのように平均値でドル転することになります。

1-1. 急騰急落のヘッジ

また、数回に分けてドル転することによって、急騰急落に対するヘッジにもなります。

例えば、一発で資金をドル転したあとに、急に円高に振れたら「もっと待てばよかった」と思ってしまうわけです。

しかし、数回に分けていれば最初のドル転は上で、次は下でドル転することになりますので、その二回のドル転の平均値に落ち着きます。

なので、数回に何度も分けてドル転することによって、平均値に落ち着かせることができますので、非常に効率がいいです。

このように、時間と回数をずらしてドル転、買付をするのは投資において基本中の基本です。

 

2. 相場は読めない

基本的に相場の行方は誰にも読めませんので、「下がるかも」「上がりそうだ」などといった、なんとなく論や勘に頼って、いくら予想しても思惑通りには動きません。

なので、ぶっちゃけあまり神経質に予想しても意味ありません。

なんとなく論が当たるんだったら誰でも相場で億万長者になれます。

もちろん、予想することがダメだとは言いませんが、短期的な相場の行方をいくら考えても、けっこう相場に振りまわされます。

 

↓例えば、以下はここ数年のドル円チャートです。これを見て直感的にドル円がどうなるか予想してみてください。

ここ数年のドル円チャート

 

さて、どうでしょう。

おそらくほとんどの人が、ぶっちゃけ分からないと思ったはずです。

現在は三角保ち合いのレンジになっていて、ここ数年のボラティリティは低いですが、なんか上にも行きそうだし、下にも行きそうですよね。

このように実際に相場が上がるか下がるかを予想するのは、かなり難しいのです。

なので、相場を予想するよりも、相場の平均値に落ち着かせる方がよっぽど簡単で効率が良いです。

2-1. 底値かどうかは分からない

また、いくら底値だと思っていても、実際には更に切り下げるなんてことは多々あります。

実際にそこが大底かどうかは分からず、結局外れることも多いです。

だったら、長期的に運用をするのであれば、為替が大幅に円高になるのを待つよりも数回に分けてドル転すればいいだけだと判断できます。

もちろん、一回だけ買って終わりの場合は過去平均より大幅に下げたタイミングで買いたいところだと思います。

しかし、長期投資でこの先何度もドル転をするのであれば、あまり気にせずにドル転していけば大丈夫です。

2-2. 為替はドル円だけでない

ちなみに、為替はドル円だけではなく、他の通貨ペアの影響も受けますので、いくらドル円だけを予想してもそれは難しいです。

↓為替を本当にトレードする場合は、このように他の通貨の強弱も考えます。

通貨の強弱

また、基本的にはドル円が上昇するときは、ユーロドルは下げて、ユーロ円はレンジになります。

そういったことも分かったうえでドル円を予想しないと、結局ただの勘になります。

↓更に細いことを言うと、このようにドル円の未決済ポジションを確認してサポレジを判断したりします。

ドル円の未決済オーダーポジション

2-3. 株高ドル高

唯一、これまでの歴史を振り返れば、基本的に株式相場が上がるとドル高に振れます。

リーマンショック後も株高ドル高が続いてきました。

なので、この先株式相場が上がると思うのであれば、ドル高も進みますので大きな方向性は掴みやすいです。

 

3. 分からなければ過去平均を参考

ドル転する為替相場が分からなければ、過去平均を参考にするといいです。

↓例えば、以下は2018年からのドル円相場の平均です。

2018年からのドル円相場の平均

平均としては、109.33円となり、現在107.6くらいなので過去2年半を振り返ると平均以下なので割安となります。

このように過去平均を見ればある程度判断しやすいです。

また、上記の平均を見ると分かりますが、
2018年から毎月ドル転してても、平均値で換えていることになるので、平均でドル転した価格は109.33円に落ち着きます。

なので、相場の大底を狙ってタイミングを待ち続けてドル転をしないよりも、平均値でドル転して、さっさと米国株投資を進める方がよっぽどいいです。

3-1. 2000年からのドル円

ちなみに、リーマンショック前の2000年から現在までのドル円の平均も書いておきます。

↓チャートはこんな感じです。

リーマンショック前の2000年から現在までのドル円の平均

データとしては、以下になります。

  • 高値 135.16円
  • 安値 75.56円
  • 平均 106.64円

こんな感じです。

したがって、現在は107円台なので最高値圏、最安値圏を削って考えたとしても、フェアバリュー付近なので、ドル転するのも悪くないと言えます。

ただ、ここで相場を深読みしすぎてタイミングを逃さないようにしてください。

何度も言いますが、どこが大底でどこが最高値だったかは、過去を振り返らなければ分かりません。

したがって、現在進行形の今であれば平均で落ち着かせる努力をする方がいいと言えます。

 

ドル転のタイミングよりも早く米国株を始めるほうがいい

ドル転のタイミングをいつまでも考えすぎて、米国株投資を始めないよりも、ぶっちゃけ平均値でドル転して早く始める方がリターンは大きいです。

↓例えば、以下は2015年頃の有望なグロース銘柄です。

2015年頃の有望なグロース銘柄

この頃のデータは以下になります。

  • ドル円 123円
  • PER 223.6倍
  • 無配
  • フリーキャッシュフロー -919億円

こういった感じで、人気のあるグロース株だとすぐに分かります。

更にドル円は123円台でかなり高い水準で、躊躇してしまうのは確かです。

さて、現在A地点のこの銘柄はその後はどうなるでしょうか。

 

↓その後こうなりました。

現在A地点のこの銘柄はその後

この銘柄はA地点から更に株価を上げて、現在まで+630%となりました。

この銘柄はネットフリックス(NFLX)です。

ネットフリックスの株価はこのように爆騰したのです。

結論

このようなことから分かるのは、結論からするとタイミングを見計らうよりも、優良な投資先であれば早めに始めた方がいいということです。

2015年のときに、123円でドル転するには円安すぎると感じるかもしれません。

しかし、何度も言うとおり、数回に分けて買っていれば平均になりますので、結果的には割高じゃなかったことになります。

↓ちなみに、2015年以降のドル円は以下になります。

2015年以降のドル円

結果的には、2015年時点では高値スタートだったかもしれません。

しかし、数回に分けて買っていれば、その後の底値でも買うことになりましたので、平均の112.7円に落ち着くことになりました。

このようなことから、短期トレードではなく長期投資においては、ドル転のタイミングは数回に分けて平均値に落ち着かせるのがいいと分かります。

 

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