米国株の長期投資にはETFが最適な理由3つ【事実】

米国株の長期投資にはETFが最適な理由3つ【事実】 全般

小野です。

米国株の長期投資にはETFが最適な理由3つです。

米国株の長期投資においては、絶対に信頼のできる銘柄を安心して保有し続けることが鉄則です。

これから米国株を始めたり、長期投資をしようと思っている人の中にはETFを考えている人もいると思います。

そこで、本記事では米国株の長期投資にはETFがふさわしい理由3つを書きましたので、参考にしてください。

米国株の長期投資にはETFがふさわしい理由3つ

米国株の長期投資にはETFがふさわしい理由3つ

米国株の長期投資で、ETFが最適な理由3つは以下になります。

  1. ETFは安心して投資できる
  2. 安定したリターン
  3. 自動的に分散される

こういった理由です。

結論からすると、米国株で長期投資を成功させる為には、絶対に安心して保有できる銘柄を選択するべきなのでETFは最適です。

私のポートフォリオも10銘柄中、7つはETFです。

1. ETFは安心して投資できる

基本的にETFであれば、安心して投資をできます。

毎月給料から買い増ししたり、定期的に積み立てる人でも安心して金を突っ込めます。

なぜならば、

  • 倒産、暴落、塩漬けのリスクが排除される
  • 企業を細かく監視しなくてよい

こういった理由が挙げられます。

1-1. 倒産、暴落、塩漬けのリスクが排除される

そもそもETFであれば、倒産暴落塩漬けのリスクが完全に排除されます。

ETFは複数の銘柄から構成されているので、個別銘柄と違って1銘柄だけ倒産危機に面したり、塩漬けになったり暴落したりすることはありません。

↓例えば、以下は情報技術セクターETF(VGT)と同セクターのIBMです。

情報技術セクターETF(VGT)と同セクターのIBM

このように、情報技術セクターETFは大きく値上がりしていますが、IBMは2013年を最高値に株価が低迷しています。

このような銘柄を保有しているのは無限難平になりますし、ぶっちゃけ不安じゃないですか。

なので、ETFであれば同じセクターであるうえに、こういった心配は排除しながら投資ができます。

また、会社の倒産危機や時価総額が著しく悪化した場合は、ETFの中でも比率が調整されます。

したがって、ETFであれば倒産暴落塩漬けのリスクを排除したうえで投資できるので、安心して保有できます。

1-2. 企業を細かく監視しなくてよい

ETFであれば、個別銘柄を保有するわけではないので、ぶっちゃけ細かく企業を分析したり決算書を読んだりする監視は不要です。

なぜならば、そういったことは全てされたうえでETFの中の銘柄に採用されているからです。

そもそも個別銘柄を監視しても、ETFの内容を変えれませんので意味ありません。

なので、ETFであれば個別銘柄を監視するよりも、そのETFのセクターの特徴を把握していれば大丈夫です。

例えば、バンガード生活必需品セクターETF(VDC)は不況に強い。一方で、ナイキ(NKE)、スターバックス(SBUX)などの一般消費財セクターは好況に強い、といった感じです。

このように、企業の内容を細かく監視しなくていいのは、長期投資においては非常に楽ですし、心理的不安が少ないのでとても安心して保有できると言えます。

 

2. 安定したリターン

そもそも、ETFは普通にリターンがいいです。

これから米国株で長期投資をしようと思っている人の中には、何十銘柄もマイナーな個別銘柄を保有したり頻繁に売買して利益を出したりするのがカッコイイと思っている人もいるかもしれません。

しかし、そのようにいくら頑張ってもETFに採用される指数を下回ることがほとんどなので、最初から指数に乗っかれば安定したリターンを得れます。

2-1. リターンの例

↓例えば、以下の6銘柄は私の保有しているETFです。

これら6銘柄のETFを2007年に最初に10,000ドル投資して、配当を再投資しながら保有していた場合のリターンを見てみます。

Ticker Name sector Allocation
VGT Vanguard Information Technology ETF 情報技術 20.00%
VPU Vanguard Utilities ETF 公益事業 20.00%
VDC Vanguard Consumer Staples ETF 生活必需品 15.00%
VYM Vanguard High Dividend Yield ETF 金融・消費財・ヘルスケア 15.00%
VHT Vanguard Health Care ETF ヘルスケア 15.00%
VIG Vanguard Dividend Appreciation ETF 資本財・消費 15.00%

割合は均等分散です。

6銘柄は私の保有しているETF

↓結果としては、私のポートフォリオ(青 ONO ETF6)は2019年末までで36,531ドル(+265%)、S&P500は29,522(+195%)と、大幅にS&P500を上回りました。

私のポートフォリオ(青 ONO ETF7)は2019年末までで36,531ドル(+265%)、S&P500は29,522(+195%)と、大幅にS&P500を上回りました

このように、ETFでも普通にリターンはいいことが分かります。

もちろん、銘柄の組み合わせによってはもっといいリターンを得ることもできます。

しかし、長期投資においては絶対に信頼のできる銘柄、もしくはETFを保有し続けることが大事です。

よく分からない個別銘柄を保有していることによる不安から、途中で売ってしまったりして保有しきれなかった場合は、いくら最強の個別銘柄だと思っていても机上の空論になります。

なので、そのような心理的不安からある程度開放されて、安心して長期投資をするのにはETFは向いていると言えます。

 

3. 自動的に分散される

当然ですが、ETFであれば複数の銘柄から構成されていますので、1つのETFを保有すれば自動的に複数の銘柄を保有しているのと同じ状態になります。

また、ETFはハッキリ言ってそのセクターの中で最強の企業が時価総額順に上から並べられているモノなので、ある種最強です。

あまり分かっていない人に限って、同じセクターの中から個別銘柄を10銘柄保有したりする人もいますが、それであればそのセクターETFを保有すればいいと思います。

連続増配目的でないのであれば、ETFを保有するのがずっと安心です。

3-1. 心理的不安を排除

そのように何十銘柄の個別株を保有しても監視できませんし、よく分からない銘柄を保有すると大きな調整、暴落局面で心理的に不安になり必ず売りたくなります。

これは、私も何度も経験したことがあるので分かります。

そういった分からない銘柄は、経験上間違いなく途中で不安になって売りたくなります。

なので、最初からETFにしておけば個別銘柄に対する心理的不安はありませんので、長期投資をするうえでは有利になります。

もちろん、米国株は優良銘柄が多いので何銘柄も手を出してしまうのは分かります。

しかし、あまりにも分散しすぎると管理できませんし、リスクの軽減効果も20銘柄以上はほとんどありません。

私のポートポートフォリオも10銘柄で構成しています。

なんでもほしいバイアス」にかからずに、厳選した自信のある優良銘柄を保有するのが賢明です。

 

長期投資向けの米国ETFの選び方

長期投資向けの米国ETFの選び方

米国株で長期投資をしようと思っている人は、ETFを選ぶときは以下を参考にしてください。

  1. 株価が安定していること
  2. よく分からないセクターは避ける

この2点を守るようにするといいです。

軽く説明しときます。

1. 株価が安定していること

いくらETFとはいえ、株価が安定しているETFを選択するようにしてください。

↓例えば、以下はバンガードエネルギーセクターETF(VDE)です。

バンガードエネルギーセクターETF(VDE)

チャートは2009年以来こんな感じになっていて、ボラティリティが高く安定しません。

いくらエネルギーセクターの高配当が魅力的だからといって、うかつにこのような動きをする銘柄に飛びつくのはよくありません。

なので、こういった高配当だけど安定しない銘柄よりも、まずまず安定した株価のETFを選択するようにします。

2. よく分からないセクターは避ける

ETFを選ぶときは、よくわからないセクターは避けるようにします。

例えば、上記のエネルギーセクターに加えて、資本財、素材、化学などといったセクターです。

資本財セクターのそのほとんどは、航空宇宙・防衛、コングロマリオット、産業機械などです。

そういった企業の事業内容はほとんどが、大規模で専門的なのでほとんどの国民にとって馴染みがありません。

したがって、こういったよく分からないセクターを保有していると、ETFで安全だからとはいえ、途中で売りたくなります。

おすすめのセクター

私的におすすめなのは、やはり生活必需品、公益事業、情報技術、ヘルスケアあたりです。

もちろん人によって違いますが、私的にはこれらの企業であればある程度事業内容や、何をやっているか分かる企業が多いので、これらを選びます。

例えば、生活必需品であればコカ・コーラ(PG)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)、ヘルスケアはジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)、情報技術はアップル(AAPL)などがあります。

なにも、マニアックな銘柄を保有する必要はなく、こういった自分のよくわかるセクターや銘柄を保有すれば十分です。

 

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