米国株の年4回の配当が長期投資に最適である理由3つ【本質】

米国株の年4回の配当が長期投資に最適である理由3つ【本質】 配当

小野です。

米国株で、年4回の配当が長期投資に最適である理由3つです。

米国株は基本的に配当が年4回なので、複数回配当を得れるのは投資家にとってとても嬉しいです。

また、これから米国株を始めようと思っている人の中には、配当が年4回なことによる恩恵なども知りたいと思います。

 

本記事では、年4回の配当が最適である理由について書きましたので、参考にしてください。

米国株の年4回の配当が長期投資に最適である理由3つ

米国株の年4回の配当が長期投資に最適である理由3つ

では早速ですが、米国株で、年4回の配当が長期投資に最適である理由について解説していきます。

米国株の年4回の配当が、長期投資に最適である理由3つは以下になります。

  1. 配当再投資がしやすい
  2. 積立しやすいので長期投資に最適
  3. 毎月配当ポートフォリオが可能

こういったことの本質を理解することによって、米国株での長期運用が素晴らしいことだと再認識できると思います。

では解説します。

 

1. 配当再投資がしやすい

米国株は配当が年4回なので、非常に配当の再投資がしやすいです。

配当が年4回だということは、三か月に一度配当が入りますので受け取り後すぐに配当を再投資することができます。

米国株で長期運用をする王道は、配当を再投資して保有株数を増やしていくことです。

保有数を増やすことによって、次回の配当を更に増やしていくことで資産を拡大させることができます。

 

例えば、1株あたり3ドルの配当の銘柄を2株保有していたら6ドル、10株保有すれば30ドルと、このように次々と増えていきます。

また、これに加えて毎月、半年に一度など現金を投入することで更に保有数を増やせるのと、優良銘柄であれば株価の値上がりも期待できます。

 

1-1. 配当によるリターンの効果

↓例えば、以下は2007年から最初に10,000ドル(約100万)を以下の5銘柄に投資して、そのポートフォリオを2019年末まで保有していた場合の累計リターンです。

MCD McDonald’s Corporation 20.00%
JNJ Johnson & Johnson 20.00%
PG Procter & Gamble Company 20.00%
KO Coca-Cola Company 20.00%
CL Colgate-Palmolive Company 20.00%

2007年から最初に10,000ドル(約100万)を以下の5銘柄のポートフォリオを保有していた場合の累計リターン

最初に10,000ドルを投じた5銘柄のポートフォリオ(青)は、追加資金を入れずに配当を再投資していた場合、2019年末時点で37,861ドル(+278%)となりました。

また、リターンである27,861ドルのうち、配当金は7,472ドルとなり、リターンのうち26.8%は配当金によるリターンになります。

 

ちなみに、同じポートフォリオで2000年から保有していた場合は、2019年末までで50,181ドル(+401%)、そのうち配当金は11,139ドルとなり、リターンの約28%が配当金になります。

このように、長期で保有すればするほど配当金の割合が大きくなり、リターンを更に押し上げます。

したがって、米国株の年4回の配当は、配当を再投資して長期で運用していく場合においては最大の恩恵を受けれると言えます。

 

1-2. 日本株の場合

一方で、これが日本株だと話にならないわけです。

なぜならば日本株には単元株とかいうカスすぎる制度があるので、最低売買数が決まっているからです。

基本的には単元株は100からなので、株価3,000円の銘柄を保有しようとする場合はいきなり30万円突っ込むことになります。これで10銘柄のポートフォリオを構築する場合はいきなり200~300万円です。

 

また、これは買い増しする場合にも同じで100株単位で買わないといけません。

更に、日本株の配当は年1~2回なので配当金を得ても単元株に金額が届きませんから、非常に配当再投資がしにくいので、ハッキリ言って長期投資には向いていません。

このような面から考えても、年4回の配当の米国株の方が圧倒的に運用しやすいと言えます。

 

2. 積立しやすいので長期投資に最適

上記のことから分かるように、米国株は年4回の配当にプラスして1株単位で株が買えるので非常に長期投資に向いていると言えます。

例えば、コカ・コーラ(KO)の株価は現在約45ドルなので5,000円程度で1株買えます。また、ウォルト・ディズニー(DIS)は株価100ドルなので11,000円くらいで1株買えるわけです。

 

このように年4回の配当にプラスして1株から買えるのは、米国株で定期的に買い増しをして運用をする投資家にとっては非常にメリットです。

むしろ、米国市場はハッキリ言って長期投資家の為にあるともいえるでしょう。

 

また、例えば毎月3万円の入金と配当を再投資していたとすると、保有数が増えるにつれて配当金が増えますので、固定の3万よりもさらに再投資が増えることになります。

このように長期で運用することによって複利の効果で莫大なリターンを得れるのです。

 

3. 毎月配当ポートフォリオが可能

米国株では基本年4回の配当と、配当月のグループがある程度決まっています。

  • 1月、4月、7月、10月
  • 2月、5月、8月、11月
  • 3月、6月、9月、12月
  • 変則 3月、5月、8月、12月など

この4つの配当グループになっていて、各グループに属する銘柄を保有すれば毎月配当のポートフォリオを構築することができます。

 

3-1. ダウ30平均の中での配当月のグループ(入金ベース)

ちなみに、ダウ30平均の中での配当月のグループはこんな感じです。

1月、4月、7月、10月
JPM ジェイピー・モルガン・チェース MRK メルク
CSCO シスコシステムズ NKE ナイキ
2月、5月、8月、11月
VZ ベライゾン・コミュニケーション AAPL アップル
CAT キャタピラー AXP アメリカン・エキスプレス
PG プロクター・アンド・ギャンブル
3月、6月、9月、12月 
DOW ダウ MSFT マイクロソフト
XOM エクソン・モービル V ビザ
IBM アイビーエム GS ゴールドマン・サックス
PFE ファイザー UNH ユナイテッドヘルス・グループ
CVX シェブロン TRV トラベラーズ・カンパニーズ
WBA ウォルグリーン・ブーツ MCD マクドナルド
MMM スリーエム UTX ユナイテッド・テクノロジーズ
JNJ ジョンソン・エンド・ジョンソン HD ホームデポ
INTC インテル BA ボーイング
変則 3月、5月、8月、12月など
KO コカコーラ DIS ウォルト・ディズニー
WMT ウォルマート

こんな感じで、配当月が決まっているので年4回の配当で更にグループをずらすことによって毎月配当を得ることができます。

ちなみに私のポートフォリオも一応毎月配当を得れますが、ETFが多いので3.6.9.12がほとんどです。

毎月配当を得れるのは、まだ資金の少ない人や、米国株を始めたばかりの人にはとても心強いです。毎月の積立にプラスして配当を重ねられますので。

 

 

年4回の配当+連続増配は米国最強

年4回の配当+連続増配は米国最強

米国株では年4回の配当にプラスして、連続増配銘柄を保有することで市場平均であるS&P500を大幅にアウトパフォームすることが歴史的に証明されています。

↓例えば、以下の9銘柄の連続増配株を25年前の1995年から保有していた場合のリターンは大幅にS&P500を上回っています。

Ticker Name Allocation Growth
MCD McDonald’s Corporation 20.00% 43
JNJ Johnson & Johnson 10.00% 57
PG Procter & Gamble Company 10.00% 63
KO Coca-Cola Company 10.00% 57
CL Colgate-Palmolive Company 10.00% 56
WMT Walmart Inc 10.00% 45
MMM 3M Company 10.00% 61
PEP Pepsico Inc 10.00% 47
MDT Medtronic plc 10.00% 42

以下の9銘柄の連続増配株を25年前の1995年から保有していた場合のリターン

このように、上記の連続増配9銘柄のポートフォリオ(青)は、最初に投じた10,000ドルは配当を再投資してるだけで2019年末で205,341ドル(+1953%)、S&P500は104,055(+940%)となりました。

つまり25年前に投じた100万円は2,000万円になったのです。

これは、連続増配による効果が複利によって効いてくる為です。

また、これらの銘柄はいずれも配当貴族です。

 

米国株は勝ち組

このような検証からも分かるとおり、ハッキリ言って優良銘柄や安心して保有できるETFを長期保有するのは勝ち組の投資です。

しかし、これを保有しきれる人はなかなかいません。

なぜならば「暇すぎる投資」だからです。

長年保有していると、もっといい銘柄があるのではないか、アマゾンの方が伸びるのではないか、とコロコロ目移りしてしまうものです。

しかし、自分の絶対に手放さない自信のある銘柄を信じれば、未来は明るいです。

 

あわせて読みたい記事