米国株は個別株とETFどっちがおすすめ?【結論を教える】

米国株は個別株とETFどっちがおすすめ?【結論を教える】 選び方・始め方・買い方

小野です。

米国株は個別株とETFどっちがおすすめかについての結論です。

これから米国株を始めたり、すでに始めようと思っている人の中には、実際のところ個別銘柄とETFどっちがいいのか気になる人も多いと思います。

そこで本記事では、米国株は個別株とETFどっちがいいのか、結論について書きました。

迷うことなく投資をしたい人は、参考にしてください。

米国株は個別株とETFどっちがおすすめか

米国株は個別株とETFどっちがおすすめか

では早速ですが、
米国株は個別株とETFどっちがいいのかについて、結論からすると

どちらもおすすめなので、どっちも保有してください。

両方保有することによって、バランスよく効率を重視した投資ができます。

また、個別株とETFについて以下のポイントを解説します。

  1. 個別株を増やし過ぎるリスク
  2. ETFの安心感
  3. 組み合わせてもハイパフォーマンス

基本的には、個別株にもETFにも性格がありますので、ある程度理解しておくといいです。

私も11銘柄保有しているうち、7銘柄はETFです。

1. 個別株を増やし過ぎるリスク

個別銘柄を増やし過ぎると、リスクの軽減効果は次第に薄れて20銘柄以上保有するメリットはほとんどありません。

むしろそれよりも、個別銘柄の最大リスクである、倒産暴落塩漬けのリスクの方が高くなります。

↓例えば以下は、保有している銘柄数とリスクの関係のグラフです。

保有している銘柄数とリスクの関係のグラフ

このように、銘柄を増やせば増やすほどリスクの軽減効果は薄れます。

保有している銘柄を、10銘柄から15銘柄に増やすと、1銘柄が15%下げた場合のリスク軽減効果は-0.5%です。

しかし、保有している銘柄を20から30に10銘柄増やしても-0.25%しか回りません。

つまり、銘柄を増やせば増やすほどリスクの軽減効果は薄れます。

また、個別銘柄を増やすと倒産暴落塩漬けリスクの心配の方が高くなりますので、結果逆効果で終わる可能性もあります。

 

2. ETFの安心感

ETFであれば、個別株と違って倒産暴落塩漬けのリスクを徹底排除して投資ができますので安心です。

しかも、倒産するようなことがあればETFのポートフォリオからその銘柄は排除されますので、普通のETFであれば倒産の被害を受けることはまずありません。

また、基本的には右肩上がりなので、個別株の暴落リスクを排除することもできます。

2-1. 実際の例

↓例えば以下は、バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(VIS)に対して、同セクターのゼネラル・エレクトリック(GE)のチャートです。

バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(VIS)に対して、同セクターのゼネラル・エレクトリック(GE)のチャート

ゼネラル・エレクトリックの株価は低迷していますが、同セクターのETFは安定しています。

なので、個別銘柄だけを大量に保有すると、暴落低迷の心配も増えますので、その場合は間違いなくETFにしておいた方がいいです。

よく分かってない人は、なぜか個別株をたくさん保有する方がカッコイイと思ってる場合も多いです。

ただ、個別株をたくさん保有しても、リスクの軽減効果と値上がり益が薄れることを考えると、数銘柄のETFを保有すればそもそも分散されていますので、それで十分です。

このように、個別株を保有していと暴落のリスクを常に背負っていますので、よっぽど信頼できる自信のある銘柄だけ保有する方がいいです。

 

3. 組み合わせてもハイパフォーマンス

よっぽど変な銘柄を選ばない限り、個別株とETFを組み合わしても普通にパフォーマンスはいいです。

↓例えば、以下の個別株とETFを組み合わせた9銘柄のポートフォリオを2006年から保有していた場合のパフォーマンスを見てみます。

Ticker Name Allocation
1 KO Coca-Cola Company 10.00%
2 JNJ Johnson & Johnson 10.00%
3 MCD McDonald’s Corporation 15.00%
4 PG Procter & Gamble Company 15.00%
5 VYM Vanguard High Dividend Yield ETF 10.00%
6 VGT Vanguard Information Technology ETF 10.00%
7 NEE NextEra Energy, Inc. 10.00%
8 VHT Vanguard Health Care ETF 10.00%
9 VDC Vanguard Consumer Staples ETF 10.00%

個別株とETFを組み合わせた9銘柄のポートフォリオを2006年から保有していた場合のパフォーマンス

結果、個別株とETFを組み合わせた9銘柄のポートフォリオ(青)は、米国市場平均であるS&P500を大幅に上回るパフォーマンスとなりました。

なので、米国市場平均を上回るリターンを狙いつつ、倒産暴落塩漬け低迷のリスクをなるべく排除する為にも、個別株とETFを組み合わせたポートフォリオで運用するのは効率がいいです。

 

米国株で個別株とETFの選び方

米国株で個別株とETFの選び方

米国株で、
個別株とETFの選び方としては、以下の点を重視します。

  • チャートが安定
  • 連続増配銘柄

この2点を意識して個別株とETFを組み合わせます。

個別株とETFでどっちがいいか迷ったからといって、適当な銘柄を買わずにしっかりと選ぶようにしてください。

チャートが安定

まず、チャートが安定している銘柄を選ぶことは絶対です。

なぜならばシンプルで、相場で勝つにはチャートが安定して右肩上がりな銘柄でないと勝てないからです。

↓チャートが安定して右肩上がりな銘柄は、例えばこんな感じです。

チャートが安定して右肩上がりな銘柄

相場で勝つには、このようなチャートが安定している銘柄の波に乗ることです。

本質を話すと、投資家が相場でできることは

  • 波に乗ること
  • 資金配分を管理すること

この二つしかできません。

なので、アナタがいくら頑張っても相場を変えることはできません。

したがって、最初から逆らわずに安定している波に乗ればいいのです。

なので、チャートが安定している銘柄を保有するのは絶対条件なのです。

別に個別株じゃなくてもいいじゃないですか。

ETFでも安定してるし、右肩上がりです。

– 逆張りはしない

よく分かってない人は、やたらと逆張りをしようとしますが、普通の人はやめた方がいいです。

↓逆張りとは、大きな目線では下方向なのに買いで入ることです。

逆張りとは、大きな目線では下方向なのに買いで入ること

例えば、このような相場です。

分かってない人は、このように大きく下落を続けている相場見ると「そろそろ上がりそうだ」などと言って、なんの根拠もない希望的観測を唱えて買いで入ろうとします。

しかし、企業分析を完全にできて、株価が上がる見通しに絶対の自信のある人以外やめた方がいいです。

なぜならば、ここまで下げているからには理由がある場合が多いからです。

相場とは、人々の意思決定なので、それがおこなわたうえで株価が低迷しているのです。

したがって、アナタがここで逆張りをぶっ込んでも、それまで意思決定してきた人の方が多いので、負ける確率の方が高いです。

 

連続増配銘柄

もう一点は、連続増配銘柄を選ぶようにします。

理由としては、配当を再投資することによって投資元金を増やして、保有株数を増やすことによって、株価の値上がりと配当をダブルで得れるからです。

株価の安定している配当貴族や配当王がS&P500を大幅に上回るのは、こういった理由です。

– 配当貴族、配当王のパフォーマンス

例えば、配当王と配当貴族のポートフォリオのパフォーマンスを見てみます。

↓以下の株価の安定している配当貴族と配当王の1990年からのパフォーマンスです。

Ticker Name 増配年数 ランク
MCD McDonald’s Corporation 43 配当貴族
PEP Pepsico Inc 47 配当貴族
KO Coca-Cola Company 57 配当王
WMT Walmart Inc 45 配当貴族
JNJ Johnson & Johnson 57 配当王
PG Procter & Gamble Company 63 配当王
KMB Kimberly-Clark Corporation 47 配当貴族
MMM 3M Company 61 配当王
CL Colgate-Palmolive Company 56 配当王
ED Consolidated Edison Inc 45 配当貴族

配当貴族と配当王のポートフォリオ

結果、このように米国の市場平均であるS&P500を大幅に上回っています。

こういったことから分かるとおり、チャートが安定した連続増配銘柄を選んで保有するのがベストです。

もちろん、ETFを組み込めば更に安定します。

あわせて読みたい記事