長期投資は日本株ではなく米国株でする決定的な理由3つ【事実】

米国株でPERの目安と過去平均 全般

小野です。

長期投資は日本株ではなく、米国株でする決定的な理由3つです。

これから米国株を始めようと思っていたり、考えている人の中には長期投資は米国株でした方がいいのかどうか知りたい人もいると思います。

そこで本記事では、日本株ではなく米国株で長期投資をする決定的理由3つについて書きました。

米国株の長期投資で勝ち組になりたい人は、参考にしてください。

長期投資は日本株ではなく米国株でする決定的な理由3つ

長期投資は日本株ではなく米国株でする決定的な理由3つ

では早速ですが、
長期投資は日本株ではなく米国株でする決定的な理由3つです。

 理由

  1. 圧倒的なパフォーマンス
  2. 少ない資金で始められる
  3. 連続増配が最強

こういった理由になります。

結露からすると圧倒的に米国株の方が長期投資には向いています。

ではその理由を解説します。

 

1. 圧倒的なパフォーマンス

まず一つ目は、米国株の方が日本株に比べて圧倒的にパフォーマンスがいいです。

↓例えば、以下は1990年からの米国S&P500指数と日経225ののチャートです。

1990年からの米国S&P500指数と日経225ののチャート

1990年からの米国の株価のパフォーマンスは+778.1%となり、日経平均は-42.54%となります。

ハッキリ言って、まずこれを見て明らかにパフォーマンスのいい米国株ではなく、日本株を長期投資する理由がないことが一発で分かります。

1-1. 円建てダウと日経の比較

また、念のために書いておくと、以下は直近10年だけの円建てダウと日経平均の比較です。

直近10年だけの円建てダウと日経平均の比較

このように、強気相場だった直近10年だけで、あえて不利な円建てにしたとしても米国の方がパフォーマンスはいいです。

ちなみに、円建てに換算して計算したがるのは素人だけです。

なぜならば、米国株を保有している限り配当金はドルで受け取り、配当の再投資もドルで行うので保有資産のドル比率が高まるからです。

つまり、それらを全て円に換算して比較するというのは筋違いだと言えます。

もちろん、定期的に積立をする場合は円をドル転して買い付けるので、円も使いますが、ドルで受け取る配当や株価の値上がり益もあるので全てを円建てに換算しても意味ありません。

1-2. 配当込みの比較

ちなみに、上記は株価だけの比較なので、日本よりも配当の高い米国株で配当を再投資していれば日本株を大きく上回るのは言うまでもありません。

↓例えば、以下は日経400 ETFとS&P500を、2001年から配当を再投資し続けて保有した比較です。

日経400 ETFとS&P500を、2001年から配当を再投資し続けて保有した比較

結果としては、S&P500が+259%、日経400は+102%と米国が大幅に上回っています。

このように、あらゆる視点から見ても米国株の方が圧倒的にパフォーマンスがいいので、米国株は長期保有に向いていると言えます。

 

2. 少ない資金で始められる

二つ目は、米国株の方が少ない資金で始められるのと、1株から買えるので配当再投資がしやすいので日本株より長期投資に向いていると言えます。

米国株では、最初にしっかりと分散させた10銘柄程度のポートフォリオを組むのに1,500ドル(約15万)程度から始められます。

一方で、日本株だと最初に数百万かかります。

2-1. 米国株の場合

まず、米国株の場合は1株からなど少額で始められるので、資金の少ない人でも始めやすいです。

↓例えば、米国の代表的な超優良銘柄でも、このように10銘柄にしっかりとセクターを分散させて少額からでもポートフォリオを組むことができます。

Ticker Company 購入価格 株数 一株
KO コカ・コーラ $140.10 3 $46.70
PEP ペプシコ $136.30 1 $136.30
MMM スリーエム $157.00 1 $157.00
DIS ウォルト・ディズニー $106.20 1 $106.20
PG プロクター・アンド・ギャンブル $116.00 1 $116.00
MSFT マイクロソフト $169.80 1 $169.80
WMT ウォルマート $128.00 1 $128.00
T AT&T $122.60 4 $30.65
SUBX スターバックス $157.20 2 $78.60
NKE ナイキ $177.60 2 $88.80
合計 $1,410.80

少額からでもポートフォリオを組むことができます

2-2. 日本株の場合

一方で、日本株の場合は単元株という古過ぎる制度があるので最低100株単位でしか株を買うことができません。

例えば、米国と同じく日本の代表的な以下の10名銘柄のポートフォリオを組む場合を見てみます。

コード 会社名 株価 単元 必要額
9984 ソフトバンクグループ 4,668 100 ¥466,800
9433 KDDI 3,175 100 ¥317,500
4503 アステラス製薬 1,835 100 ¥183,500
4452 花 王 8,510 100 ¥851,000
4568 第一三共 7,750 100 ¥775,000
4523 エーザイ 7,544 100 ¥754,400
6758 ソ ニ ー 6,948 100 ¥694,800
7203 トヨタ自動車 6,492 100 ¥649,200
4911 資 生 堂 6,390 100 ¥639,000
9613 NTTデータ 1,131 100 ¥113,100
合計 ¥5,444,300

このように、代表的な銘柄で最初に10銘柄程度に分散させたポートフォリオを組もうと思うと、いきなり500万以上必要になることが分かります。

いきなり500万ですよ?

株式投資を始める敷居高すぎませんかね。

こんなことしてるから日本株を始めようと思う若者が出てこないわけです。

このように見ても、米国は少ない資金でも代表的な銘柄をすぐに保有して資産運用を始めることができるのに、日本株では始めるのに資金がかかりすぎるのです。

2-3. 配当を再投資しやすい

また、一株から買えるのは配当を再投資、定期的な買い増しがしやすいので、とても長期投資に向いていると言えます。

例えば、米国株の場合でウォルト・ディズニー(DIS)の株価は約110ドル(約11,000円)なので、配当を再投資したり、毎月の給料から2万だけ積み立てたりして1株、2株などの少額でも買い増しができるのす。

ところが、日本株の場合は100株からしか買えませんので、ソニーの株を配当再投資、買い増しするのに69万必要になりますので、とても無理なわけです。

このようなことから考えても、一般投資家にとって日本株で長期投資をするのは非常に不利なことが分かります。

つまり、ハッキリ言うと相当資金のある人以外日本株で長期投資なんか無理なのです。

買い増し、配当の再投資がとてもしにくいので日本株は長期投資ではなく、一回買って株価の値上がり益が出たら売却するようなスタイルの方が向いていると言えます。

 

3. 連続増配が最強

三つ目は、米国の連続増配銘柄は最強だという事実です。

結論からすると、米国指数であるS&P500をはるかに上回ります。

連続増配とは、一株あたりの配当を毎年増配していることで、米国株では25年以上増配の配当貴族、50年以上増配の配当王銘柄などはもはや当たり前です。

例えば以下の10銘柄の連続増配銘柄があるとします。

いずれも配当貴族と配当王です。

Ticker Name 増配年数 ランク
MCD McDonald’s Corporation 43 配当貴族
PEP Pepsico Inc 47 配当貴族
KO Coca-Cola Company 57 配当王
WMT Walmart Inc 45 配当貴族
JNJ Johnson & Johnson 57 配当王
PG Procter & Gamble Company 63 配当王
KMB Kimberly-Clark Corporation 47 配当貴族
MMM 3M Company 61 配当王
CL Colgate-Palmolive Company 56 配当王
ED Consolidated Edison Inc 45 配当貴族

 

↓上記の連続増配10銘柄を1990年から保有していた場合のS&P500との比較です。

上記の連続増配銘柄を1990年から保有していた場合のS&P500との比較

結果、連続増配10銘柄のポートフォリオ(青)は米国の指数であるS&P500を大幅ぶっちぎりで上回るのです。

これは、連続増配により配当がどんな場合でも増え続けるのと、株価の値上がり益をダブルで享受できるからです。

そして、ここで思い出してほしいのは日本株と米国の差です。

もう分かりますよね、日本株はS&P500よりはるか下でマイナスです。

つまり、日本株をはるかに上回るS&P500指数を、連続増配銘柄は更に上回るのです。

3-1. 日本の連続増配株

ちなみに書いておくと、日本の連続増配トップ10は以下になります。

コード 会社名 増配年数
1 4452 花王 29
2 8566 リコーリース 24
3 7466 SPK 21
4 4967 小林製薬 20
8593 三菱UFJリース 20
6 4732 ユー・エス・エス 19
9058 トランコム 19
8 9435 沖縄セルラー電話 18
2391 プラネット 18
5947 リンナイ 18

トップ10ですらこのような増配年数なので、米国の連続増配年数がどれくらい優秀か分かると思います。

このような差は、そもそも日本の経営者は株主を非常に軽視していると言えます。

日本の会社は少しでも利益が減ったりすると、すかさず配当カットや減配に走り、株主のことなんてどうでもいいのです。

また、ぶっちゃけ株主優待など不要なので、それよりも配当を多くしろって話です。そうゆう現金ではなく物で還元しようとするのも微妙です。

株主優待なんてやってんの日本だけですからね。。

3-2. 米国の連続増配株

ちなみに、米国の連続増配株は例えば以下の銘柄があります。

聞いたことのある企業ばかりだと思います。

Name Ticer Sector 利回り 増配年数
1 Procter & Gamble Co. PG 生活必需品 2.80% 63
2 Coca-Cola Co. KO 生活必需品 3.66% 57
3 PepsiCo Inc. PEP 生活必需品 3.13% 47
4 Walmart Inc. WMT 生活必需品 1.75% 45
5 Colgate-Palmolive Co. CL 生活必需品 2.56% 56
6 Philip Morris International Inc. PM 生活必需品 6.55% 12
7 Lancaster Colony Corp. LANC 生活必需品 1.97% 57
8 Clorox Co. CLX 生活必需品 2.10% 42
9 Hormel Foods Corporation HRL 生活必需品 2.00% 53
10 AT&T Inc. T 通信 7.22% 35
11 Verizon Communications Inc. VZ 通信 4.42% 15
12 McDonald’s Corp. MCD 一般消費財 2.83% 43
13 Starbucks Corp. SBUX 一般消費財 2.25% 9
14 Lowe’s Companies, Inc. LOW 一般消費財 2.01% 57
15 Johnson & Johnson JNJ ヘルスケア 2.74% 57
16 AbbVie Inc. ABBV ヘルスケア 5.60% 47
17 Bristol-Myers Squibb Co. BMY ヘルスケア 2.95% 10
18 Medtronic plc MDT ヘルスケア 2.23% 42
19 3M Co. MMM 資本財 4.02% 61
20 Union Pacific Corp. UNP 資本財 2.51% 10
21 Caterpillar Inc. CAT 資本財 3.84% 10
22 United Parcel Service, Inc. UPS 資本財 4.35% 10
23 Stanley Black & Decker, Inc. SWK 資本財 2.60% 52
24 Waste Management, Inc. WM 資本財 2.25% 16
25 Automatic Data Processing, Inc. ADP 資本財 2.46% 45
26 Air Products & Chemicals APD 素材 2.36% 37
27 BlackRock, Inc. BLK 金融 2.92% 10
28 NextEra Energy Inc. NEE 公益事業 2.52% 10
29 Consolidated Edison Inc ED 公益事業 4.13% 45
30 Northwest Natural Holding Company NWN 公益事業 3.12% 64

このように米国企業は過去を振り返っても、いかなる場合でも増配を貫き通してきました。

それは株主への還元を最優先に考えているからです。

このようなことから見ても、
結論からすると長期投資は日本株ではなく、米国株の方が向いていることが分かります。

 

米国株は日本株と同じくらい簡単

米国株は日本株と同じくらい簡単

ちなみに書いておくと、
米国株は日本株と同じくらい簡単に始められます。

その理由としては以下になります。

  • 全て日本語で見れる
  • 証券会社も充実

こういった理由です。

全て英語で見れる

ぶっちゃけ、米国株に関する情報は全て日本語で見れます。

ニュース、情報、配当、財務などの情報は全て日本語で見れるので、わざわざ難しいサイトを英語で見たりする必要はありません。

ニュースはロイターやブルームバーグでも見れますし、財務などは各証券会社のサイトから全て見れます。

証券会社も充実

米国株を取り扱っている証券会社も増えてきています。

中でも人気なのは、マネックス、SBI、DMM株、楽天証券のトップ4です。

これらの証券会社であれば、手数料も業界最安値ですし銘柄も充実しているので問題なく取引できます。

↓例えば、マネックスではこんな感じで全て最初から分析された状態で見れるのでとても楽です。

キャッシュフロー

各証券会社に関する記事は、米国株で最強におすすめな証券会社トップ4社!【貴族の口座】で書いていますので、参考にしてください。

 

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