米国株で高配当のポートフォリオを組むコツ3つ【銘柄30選】

米国株で高配当のポートフォリオを組むコツ3つ【銘柄30選】 配当

小野です。

米国株で高配当のポートフォリオを組むコツ3つと具体的銘柄30選です。

これから米国株を始めたり、検討している人の中には、米国株の高配当銘柄でポートフォリオを構築しようと考えている人もいると思います。

そこで本記事では、高配当のポートフォリオを組むコツ3つと具体例、銘柄について書きました。

鉄壁のポートフォリオを構築したい人は、参考にしてください。

米国株で高配当のポートフォリオを組むコツ3つ

米国株で高配当のポートフォリオを組むコツ3つ

では早速ですが、
米国株で高配当のポートフォリオを組むコツ3つは以下になります。

 コツ3つ

  1. 株価の安定している銘柄
  2. 増配している銘柄
  3. 自分の分かる業種

上記の3点です。

ちなみに、高配当だからといってなんでも飛びつくと、ヤケドしますので注意してください。

結論からすると、高配当であっても売らない自信のある銘柄が鉄則です。

 

1. 株価の安定している銘柄

一つ目は、株価の安定している銘柄を選んでポートフォリオを構築します。

高配当であっても、株価が低迷している銘柄を選ぶと結果的に相場で負けます。

↓例えば、株価の安定している銘柄はこんな感じです。

株価の安定している銘柄

こうのようにペプシコの株価は安定していて、配当利回りは3%くらいです。

このような安定した株価の銘柄を保有するのは、安定した波に乗るのと同じなので、まずまずの高配当であっても株価が安定するので効率が良いです。

そもそもですが、配当ばかり意識しても、株式相場で勝つには株価も重要なので高配当であっても株価が安定しない銘柄を選ぶと、塩漬けになって負ける可能性があります。

1-1. 安定しない銘柄の例

一方で、高配当でも株価の安定しない銘柄もたくさんあります。

↓例えば、エクソンモービル(XOM)なんかがそうです。

エクソンモービル(XOM)

エクソンモービルはこのように、配当利回りが7%でかなり高配当利回りですが、株価が安定しません。

2014年に最高値をつけてから今日まで6年間、株価は低迷し続けています。

ぶっちゃけ、いくら高配当であってもこのように長期に渡って低迷する銘柄を選んでしまうと結果的に負けます。

もちろん、株価が元に戻るまで保有していれば負けることはありませんが、ほとんどの人は途中で心理的不安からストレスを感じ、猛烈に売りたくなるので、保有しきれる人は少ないです。

これは私も何度も経験したことがありますので、痛いくらい分かります。

なので、高配当であっても株価が低迷しているような銘柄を選ぶよりは、まずまずの高配当で株価が安定している銘柄の方がよっぽどいいです。

1-2. 減配リスク

そもそもですが、高配当の意味をよく理解していない人がい多いですが、高配当とは配当が高いわけではなく、株価が割安なので配当利回りが高いという意味です。

株価が割安になっていれば、基本的には全て高配当利回りになりますが、長期で株価が割安になっている場合は、減配をされるリスクもありますので注意してください。

↓例えば、以下はゼネラルエレクトリック(GE)の配当履歴です。

ゼネラルエレクトリック(GE)の配当履歴

ゼネラルエレクトリックは、2018年9月から減配をしているので配当利回りが下がっていることが分かると思います。

つまりこのように、高配当だと思っていても減配をされると高配当ではなくなりますので、高配当で株価が怪しい銘柄には注意が必要です。

高配当であっても、塩漬けになったりする銘柄をポートフォリオに入れていると心理的に不安でしょうがなくなります。

 

2. 増配している銘柄

二つ目は、連続増配銘柄を選ぶといいです。

25年以上連続で増配をしているような企業の銘柄は、そう簡単に配当をカットしたり減配をしませんので、株価が下がったとしても必ず増配をしてくれるので安心できます。

つまり、高配当であっても増配をするかどうかは別の話です。

そもそも、高配当とは株価が下がっていることなので、企業の業績悪化などの原因があって株価が下がり、高配当利回りになっていることもあります。

つまり、企業の業績などによっては配当を減配されたりする場合もあります。

しかし、連続増配銘柄であれば、これまでの歴史から企業の業績や株価にかかわらず、配当を増配できる財務の健全な企業が多いので、そういった銘柄は安心して保有できます。

2-1. 連続増配銘柄のリターンはすごい

連続増配銘柄のリターンは、過去を振り返っても大幅に市場平均であるS&P500指数を上回って来ました。

↓例えば以下は、10銘柄の配当貴族とS&P500の1990年からの比較です。

Ticker Name Allocation
MCD McDonald’s Corporation 10.00%
PEP Pepsico Inc 10.00%
KO Coca-Cola Company 10.00%
WMT Walmart Inc 10.00%
JNJ Johnson & Johnson 10.00%
PG Procter & Gamble Company 10.00%
KMB Kimberly-Clark Corporation 10.00%
MMM 3M Company 10.00%
CL Colgate-Palmolive Company 10.00%
ED Consolidated Edison Inc 10.00%

10銘柄の配当貴族銘柄を1990年から現在まで保有していた場合

このように、配当貴族銘柄はぶっちぎりで市場平均を上回っています。

これは連続増配と株価の値上がりをダブルで得れるからです。

2-2. ほどほどの高配当で十分

また、ここで言えるのは連続増配銘柄は別にそこまで高配当ではないということです。

↓例えば、以下はペプシコ(PEP)とマクドマルド(MCD)の配当履歴です。

ペプシコ(PEP)の配当履歴

クドマルド(MCD)の配当履歴

これを見て分かると思いますが、ペプシコもマクドマルドも実は配当利回りはそこまで高くないのです。だいたい3%程度です。

つまり、市場平均を大幅に上回っているのは連続増配と株価の値上がりなのです。

したがって、めちゃくちゃに高配当で株価が低迷したり、減配されるような銘柄よりは、まずまずの高配当で増配していて株価が安定している銘柄の方がよっぽどいいと分かります。

 

3. 自分の分かる業種

三つ目は、自分の分かる業種だけをポートフォリオに組み入れます。

もし、少し理解できないんだけど、保有したい場合はETFを使う用にします。

なぜかと言うと、よく分からない銘柄を保有していると、調整、下落局面で心理的に不安になって、必ず売りたくなります。

ヘタしたら、高値掴み安値売りをしてしまい「株はダメだ」などと言って、相場に寄付だけして撤退することになります。

そうならないためにも、米国株を長期保有する場合は自分の分かる銘柄だけをポートフォリオに入れるべきです。

なので、高配当だから、PERが低いから割安だ、などと言ってよく分からない高配当銘柄に手を出すよりは、コカ・コーラ(KO)など、シンプルで何をしているか分かる銘柄を保有する方がいいです。

3-1. ETFも使うこと

高配当のポートフォリオを構築する場合は、高配当で株価が怪しい銘柄を保有するくらいだったらETFを使うといいです。

例えば、高配当系で人気なのは、VYM、DVY、HDV、あたりですかね。

株価の怪しい高配当株を保有するくらいだったら、ぶっちゃけETFにしておけば倒産暴落塩漬けのリスクがありませんので安心して保有できます。

私もVYMは保有しています。

 

米国株の高配当ポートフォリオにおすすめの銘柄30選と具体例

米国株の高配当ポートフォリオにおすすめの銘柄30選と具体例

では、米国株の高配当ポートフォリオにおすすめの銘柄30選と具体例です。

ちなみに、銘柄は株価の安定性も考慮して厳選してありますので、自分で言うのもアレですがかなり有益な情報だと思います。

Name Ticer Sector 利回り 増配年数
1 Procter & Gamble Co. PG 生活必需品 2.80% 63
2 Coca-Cola Co. KO 生活必需品 3.66% 57
3 PepsiCo Inc. PEP 生活必需品 3.13% 47
4 Walmart Inc. WMT 生活必需品 1.75% 45
5 Colgate-Palmolive Co. CL 生活必需品 2.56% 56
6 Philip Morris International Inc. PM 生活必需品 6.55% 12
7 Lancaster Colony Corp. LANC 生活必需品 1.97% 57
8 Clorox Co. CLX 生活必需品 2.10% 42
9 Hormel Foods Corporation HRL 生活必需品 2.00% 53
10 AT&T Inc. T 通信 7.22% 35
11 Verizon Communications Inc. VZ 通信 4.42% 15
12 McDonald’s Corp. MCD 一般消費財 2.83% 43
13 Starbucks Corp. SBUX 一般消費財 2.25% 9
14 Lowe’s Companies, Inc. LOW 一般消費財 2.01% 57
15 Johnson & Johnson JNJ ヘルスケア 2.74% 57
16 AbbVie Inc. ABBV ヘルスケア 5.60% 47
17 Bristol-Myers Squibb Co. BMY ヘルスケア 2.95% 10
18 Medtronic plc MDT ヘルスケア 2.23% 42
19 3M Co. MMM 資本財 4.02% 61
20 Union Pacific Corp. UNP 資本財 2.51% 10
21 Caterpillar Inc. CAT 資本財 3.84% 10
22 United Parcel Service, Inc. UPS 資本財 4.35% 10
23 Stanley Black & Decker, Inc. SWK 資本財 2.60% 52
24 Waste Management, Inc. WM 資本財 2.25% 16
25 Automatic Data Processing, Inc. ADP 資本財 2.46% 45
26 Air Products & Chemicals APD 素材 2.36% 37
27 BlackRock, Inc. BLK 金融 2.92% 10
28 NextEra Energy Inc. NEE 公益事業 2.52% 10
29 Consolidated Edison Inc ED 公益事業 4.13% 45
30 Northwest Natural Holding Company NWN 公益事業 3.12% 64

上記の30銘柄です。

基本的には、まずまずの高配当ですがしっかりと連続増配しているので信頼できる銘柄です。

10銘柄のポートフォリオ

では実際に上記の銘柄から10銘柄程度選んで、ポートフォリオを組んでみたいと思います。

銘柄は私の方で既に選んでおきました。以下になります。

Name Ticer Sector 利回り 増配年数 Allocation
1 Procter & Gamble Co. PG 生活必需品 2.80% 63 10.00%
2 Coca-Cola Co. KO 生活必需品 3.66% 57 10.00%
3 Clorox Co. CLX 生活必需品 2.10% 42 10.00%
4 McDonald’s Corp. MCD 一般消費財 2.83% 43 10.00%
5 Johnson & Johnson JNJ ヘルスケア 2.74% 57 10.00%
6 NextEra Energy Inc. NEE 公益事業 2.52% 10 10.00%
7 Air Products & Chemicals APD 素材 2.36% 37 10.00%
8 Stanley Black & Decker, Inc. SWK 資本財 2.60% 52 10.00%
9 BlackRock, Inc. BLK 金融 2.92% 10 10.00%
10 Verizon Communications Inc. VZ 通信 4.42% 15 10.00%

こんな感じでセクターを分散させつつ、ポートフォリオを構築します。

分散の配分はシンプルに均等配分します。

適当な割合にすると、ポートフォリオがぐちゃぐちゃになって管理しにくいので均等がおすすめです。

分散の配分はシンプルに均等配分

S&P500と比較

では、実際にこのポートフォリオのパフォーマンスがいいのかどうか、市場平均であるS&P500と比較してみます。

期間はブラックロックが上場した2000年からになります。

S&P500と比較

結果、ぶっちぎりでS&P500を上回りました。

10銘柄のポートフォリオ(青)は2000年に最初の投じた10,000ドル(約100万)を、配当を再投資しているだけで、現在までで94,928ドル(約949万)+849%となり、S&P500に対して+600%以上も差をつけました。

このようなことから、まずまずの高配当でも連続増配と株価のの上りで大きなリターンを得れることが分かります。

 

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