小野です。
米国株で、まず最初に何を買うか悩む人はとても多いです。
また、これから米国株を始めたり、米国株投資を考えている人の中には、とりあえず最初はどんな銘柄にすればいいか知っておきたい人もいると思います。
そこで本記事では、米国株でまずは何を買うべきか、銘柄選びの鉄則5つについて書きました。
何を買うか迷って失敗したくない人は、参考にしてください。
米国株でまずは何を買う?銘柄選びの鉄則5つ
米国株で何を買うか、
銘柄選びの鉄則5つは以下になります。
何を買うかの鉄則5つ
- 大企業
- 株価が安定
- 配当銘柄
- フリーキャッシュフロー
- ETF
上記の5つになります。
基本的には、これらに重点を置いて考えておけば、そこまで失敗はしないです。
では順番に解説します。
1. 大企業
一つ目は、大企業の銘柄です。
まず最初に何を買うか迷う場合は、大企業で名前の聞いたことのあるような会社を選びます。
例えば、アップル、アマゾン、コカ・コーラ、ペプシ、ナイキなどの有名企業です。
これらの大企業であれば、既に競争優位性が高かったり、会社の財務が安定していることが多いので、個別株の最大リスクである、倒産暴落塩漬けの心配を排除できるからです。
1-1. マイナー株
一方で、名前も聞いたことのないような無名のマイナー株を保有してもまだ会社が小さかったりするので、伸び悩むことも多いです。
相場経験が浅い人ほど、株価がマイナスになってから売ろうと考えるので、マイナー株が暴落して売却する頃には、大幅に損を出してしまうことも多いです。
また、マイナー株で「将来伸びそうだから」などといった、勘に頼るのもやめた方がいいです。つまりそれはギャンブルになります。
実際、その企業が将来アマゾン並みに爆発するかどうかを見極めるのは、投資銀行のアナリストでもできませんので、一般投資家には至難の業なわけです。
なので、そういったマイナー株を探し当てるよりも、既に完成している大型で有名な企業の株の方が安定します。
2. 株価が安定
二つ目は、株価が安定している企業です。
何を買うか判断するには、チャートも重要です。
ここで言う株価とは、PERが安定しているとかではなく、チャートが安定している銘柄です。
なぜかと言うと、結論的には相場で勝てるかどうかはチャートが安定して上がってくれることも必須だからです。
2-1. 安定している銘柄の例
↓例えば、チャートが安定している銘柄はペプシコ(PEP)のような銘柄です。
シンプルな話で、このようなチャートを描く銘柄を保有していれば、ぶっちゃけ負けることは考えにくいじゃないですか。
短期的に上下するかもしれませんが、長期的には安定しているわけです。
なので、チャートが安定している銘柄を選ぶのは、安定している波に乗ると同時に、負けるリスクを排除できることになります。
ほとんどの人が、このシンプルな本質を分かっていないので、細かいバリエーションばかり計算しますが、それよりもチャートを見る方が重要です。
なぜならば、チャートは細かい分析などがされたうえで、株価が決定されていますので、全てのことを織り込み済なのです。
ちなみにこれを効率的市場仮説と言います。
3. 配当銘柄
三つ目は、配当を出す銘柄です。
何を買うか分からない場合は、必ず配当を出す銘柄にしてください。
なぜならば、配当は勝利の先取りなので、株価が下がらない限り勝ちしかないからです。
100%勝ちです。
株価が同じ、もしくは下がらなければ配当を得ることによって100%勝てる勝ちゲーなわけです。
また、配当を再投資することによって、保有している株数を増やせるので、次回の配当も多くもらうことができ、資産(元金)を増やし続けることができます。
つまり、株価が安定していて、更に配当銘柄を保有することは勝者のゲームになるのです。
3-1. 無配
一方で、無配の銘柄もたくさんあります。
無配とはつまり配当が無いので、株価の値上がりによって利益を得ます。
しかし、単純な話、株を売却ないと利益を獲得できませんので、どこかで銘柄を売却しないといけません。
ではなんで、ネットフリックスやアマゾンのように無配でも買われるかと言うと、将来への期待です。
それは、配当も出さない、将来も怪しい銘柄を保有したいと思う人はいないからです。
そういった面から考えても、「株価上がってくれるだろう」という期待論よりも、確実に得れる配当を重視する方が間違いありません。
4. フリーキャッシュフロー
四つ目は、フリーキャッシュフローが安定しているかどうかです。
フリーキャッシュフローとは、会社が自由に使えるお金のことで、企業がどれだけ余裕があるかを見ることができます。
このフリーキャッシュフローが潤沢だからこそ、配当を出したり長年増配ができるわけです。
4-1. 例
↓例えば、以下はジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)のフリーキャッシュフローです。
このように、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)のフリーキャッシュフローはとてつもなく安定しいます。
これはつまり会社が安定しているからです。
↓一方で、以下はネットフリックス(NFLX)のフリーキャッシュフローです。
このように、ネットフリックスはまだまだ成長段階なので手元資金は赤字で、銀行から融資を受けながら経営しています。
このように、フリーキャッシュフローを見れば会社がどのような状態かをある程度把握できます。
つまり、フリーキャッシュフローが安定している銘柄の方が、会社が既に安定して軌道に乗っているので安心できるのは言わなくても分かると思います。
5. ETF
五つ目は、ETFです。
何を買うか分からない場合は、まずはETFを選択します。
よく分からない銘柄を適当になんとなく買うよりは、ETFの方がよっぽど安心して投資ができます。
その理由としては、ETFであれば倒産暴落塩漬けのリスクを排除できるからです。
5-1. 実際の例
↓例えば、以下は一般消費財セクターのゼネラル・モータース(GM)と同セクターETF(VCR)のチャートです。
このように、一般消費財セクターETFのVCR(オレンジ)は順調に右肩上がりですが、GMは低迷しています。
株価、チャートの怪しい個別株を持つとこのようなリスクがあります。
なので、最初からETFにしておけばそもそも分散されていますし、株価が低迷して塩漬けになるリスクを排除できるわけです。
何を買うか分からないときは適当に買わないこと
しつこいようですが、何を買うか分からない場合は適当に買わない方がいいです。
適当に買った銘柄を長期で保有し続けることは、とても難しいです。
例えば、宇宙、素材、化学、の銘柄。
聞いただけでもよくわかんなくないですか?
このように、なんの事業をしているかよく分からない銘柄を保有していると調整局面で必ず不安になって売りたくなりますので、最初から手を出さない方がいいです。
よく分かる銘柄
一方で、よく分かる銘柄はコカ・コーラ(KO)やドミノピザ(DPZ)です。
これらの会社の事業はシンプルで分かりやすいです。
- コーラはコーラ。
- ドミノピザはピザ。
以上です。
とてもシンプルです。
シンプルな事業というのはとても理解しやすいので安心できます。
つまりそういった企業はいつの時代でも需要がありますので、「必ず消費されるモノ」と分かりますので、事業が把握しやすいのです。
何を買うか分からない場合は、このようにシンプルな事業をしている企業を見るといいです。
マクドナルド(MCD)やナイキ(NKE)もそうですよね。
シンプルイズベストです。
↓ちなみに、知らない人の為に書いておくと、ドミノピザ(DPZ)はこんな感じです。
時価総額 14,710億円
売上 3,619億円
営業利益 1,020億円
営業利益率 28.18%
配当 3ドル 配当利回り0.83%
フリーキャッシュフロー 411億円
フリーキャッシュフローマージン 11.4%
PER36.0倍
全体的な規模は小さいですが、普通に人気の優良銘柄です。
在宅ワークが多くなったため、その恩恵で株価が爆上がりしています。
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