小野です。
米国株で配当による複利の効果についてです。
これから米国株を始めようと思っていたり、すでに米国株投資を始めている人の中にも、配当や複利効果について知りたいって人もいると思います。
そこで本記事では、米国株の配当による複利の効果について書きました。
複利によって勝ち組入りしたい人は、参考にしてください。
米国株で配当による複利の効果
では早速ですが、
米国株で配当による複利の効果についてです。
結論からすると、配当による複利の効果は絶大です。
長期で保有すればするほど、信じられないくらい効果が出ます。
今回は以下の点について書きたいと思います。
- 7銘柄の複利効果
- 連続増配+チャートが安定してることが条件
- 鉄の意思で保有
配当による複利効果の実証と、それをするにはどうしたらいいかを解説します。
1. 7銘柄の複利効果
まず始めに、
実際に配当による複利の効果を実証するために、以下7つの連続増配銘柄でテストをしてみます。
Ticker | Name | Allocation | 連続増配 | |
1 | MCD | McDonald’s Corporation | 15.00% | 43 |
2 | KO | Coca-Cola Company | 15.00% | 57 |
3 | PG | Procter & Gamble Company | 15.00% | 63 |
4 | JNJ | Johnson & Johnson | 15.00% | 57 |
5 | CLX | Clorox Company | 15.00% | 42 |
6 | SWK | Stanley Black & Decker, Inc. | 15.00% | 52 |
7 | ED | Consolidated Edison Inc | 10.00% | 45 |
この7銘柄のポートフォリオに最初に10,000ドル投資をして、1990年から現在まで保有していて、
- 配当再投資しない場合
- 配当再投資した場合
で検証します。
1-1. 配当再投資しない場合
まず配当再投資をしない場合、7銘柄のポートフォリオ(青)は最初に投じた10,000ドルは2019までに167,372ドル(+1573%)となりました。
1990 ~2019 |
年平均リターン | バランス | 平均利回り | 累計配当額 | 平均配当増加率 |
13.57% | $167,372 | 2.74% | $49,909 | 9.90% |
2019年までのリターンのうち、累計配当額は49,909ドルとなり、リターンのうち約29.8%は配当によるリターンです。
1-2. 配当再投資した場合
続いて、配当再投資した場合です。
配当再投資をして、複利効果を最大限に求めた7銘柄のポートフォリオのリターンは以下になります。
結果、配当再投資をし続けた7銘柄のポートフォリオは、2019年までで371,144ドル(+3611%)となりました。
つまり、最初に10,000ドル(約100万円)投じて、配当を再投資しているだけで3,700万円以上になっています。
ちなみに、これは最初に10,000ドルの場合なので、最初に1,000万円だったとすると3億7,000万円以上になってることになります。
1990 ~2019 |
年平均リターン | バランス | 平均利回り | 累計配当額 | 平均配当増加率 |
13.58% | $371,144 | 2.78% | $86,904 | 12.83% |
2019年までのリターンのうち、累計配当額は86,904ドルとなり、リターンのうち約23.4%は配当によるリターンです。
配当再投資しない場合は49,909ドルでしたので、比べると+36,995ドル(+74.1%)です。
1-3. 複利効果
配当再投資をした場合でも、一見すると配当によるリターンが少ないように感じるかもしれませんが、それよりも株価の値上がりによるリターンが大きいからです。
このように、保有株数が増えるほど値上がり益による恩恵は増大します。
つまり、配当を再投資し続けることよって保有している株数が増えるので、株価の大幅な値上がり益と配当をダブルで得れるのです。
これこそが、配当再投資による複利の絶大な効果です。
今回の例では、まとめると以下になります。
- 配当再投資なし|トータルリターン 167,372ドル・累計配当 49,909ドル
- 配当再投資|トータルリターン 371,144ドル・累計配当86,904ドル
このように複利によって大きな効果が現れました。
↓配当再投資をした場合、しない場合のリターンの比較は以下になります。
以下のデータを見ても分かると思いますが、配当再投資を続ける方が、しない場合に比べて配当額と増加率が圧倒的に多いのが分かります。
保有株数が増えることと、連続増配による複利効果で配当は増え続けます。
なので、上記のデータで2019年時点では、もはや配当額に約5,000ドルも差が開いているのが分かります。
長年保有すれば保有するほど複利の効果は大きくなります。
2. 連続増配+チャートが安定してることが条件
このように、複利効果を最大限に享受するには以下の条件が必須です。
- 連続増配銘柄
- チャートが安定
こういった条件です。
2-1. 連続増配銘柄
例えば、配当王や配当貴族銘柄であれば、過去にどんな暴落調整局面であろうとも配当を増配し続けて来たので、この先も増配が見込めます。
一方で、連続増配ではないただの高配当銘柄だと、この先配当が増配を続けたり配当を出し続けてくれる保証は低いです。
つまり、連続増配と高配当は違います。
ただ、高配当なだけであれば株価が低迷している場合も多いので、そういった株で長期保有して複利効果を得ようとしても、途中で減配や配当カットになる可能性もあるということです。
なので、配当を増配し続けてくれる銘柄であれば、配当カットなどの可能性は低いので、長期保有して複利で増やす運用にはふさわしいです。
2-2. チャートが安定
複利の効果を最大限に得るためには、チャートが安定している銘柄であることも重要です。
なぜかと言うと簡単で、チャートが上がってくれないと値上がり益を得ることができないからです。
しかし、右肩下がりに下がり続ける銘柄にナンピンで配当再投資を続けても、チャートが上がってくれないと結局負けます。
なので絶対に上がると確信している銘柄以外で、右肩下がりの銘柄に逆張りをしては本末転倒だということです。
↓ちなみに、右肩上がりのチャートとはこんな感じです。
3. 鉄の意思で保有
米国株で、複利の効果をトコトン得るには、絶対に売らない自信のある銘柄であることが条件です。
理由は簡単で、複利の効果は徐々に効果が出て、大きく複利効果が表れるのはかなり後半だからです。
なので、途中で株を売ってしまっては複利の効果を最大限得ることができませんし、また振り出しに戻ります。
3-1. 例
↓例えば、以下のグラフは先ほどの7銘柄のポートフォリオで、配当を再投資した場合としない場合の累計配当額の比較です。
このグラフを見ても分かりますが、複利の効果は最初は小さいですが、徐々に効果が表れて、後半でかなり大きくなる特徴があります。
このように、複利の効果とはよく言われている言葉で言うと「雪だるま」です。
なので、最初は小さいかもしれませんが、転がしているうちにとてつもなく大きくなっていくのです。
3-2. 自信のある銘柄だけ保有する
複利の効果を最大限に得る為には、忍耐強く保有できる銘柄であることが条件です。
よく分からない銘柄を適当に保有して、途中で心理的に不安になってその度に売ったり買ったりを繰り返していては、いつまでも複利の効果を得ることができません。
なので、米国株での長期投資で複利の効果を最大限に得たいのであれば、途中でなるべく売らないような信頼のできる銘柄に限ります。
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