小野です。
米国株で、配当利回りの計算方法と調べ方です。
現在米国株を運用していたり、これから投資を始める人の中には、配当利回りの計算方法について知りたい人も多いと思います。
そこで本記事では、基本的な配当利回りの計算方法と、各銘柄の簡単な調べ方について書きました。
配当利回りの計算をマスターしたい人は、参考にしてください。
1. 米国株|配当利回りの計算方法と調べ方【基本】
では早速ですが、
米国株で、配当利回りの計算方法について解説していきます。
まず最初に、配当利回りの計算方法は以下になります。
配当利回りの計算
- 一株あたり配当(DPS) ÷ 現在株価 × 100 = 配当利回り(%)
基本的には、そのまま電卓で打ち込めば計算できます。
1-1. 配当利回りの計算方法
では実際に計算してみます。
コカ・コーラ(KO)を例に計算してみます。
↓まずは、ヤフーファイナンスやインベスティングあたりから情報を持ってきます。
ヤフーファイナンスを見ると、赤枠の中に現在の株価と1株あたり配当金が確認できますので、電卓で計算します。
1.64 ÷ 45.43 × 100 = 3.61%
と配当利回りが計算できると思ます。
※ちなみに上記のヤフーファイナンスには(3.64%)と書いてありますが、前日の終値での配当利回りになりますので、現時点とは若干ずれます。
1-2. 計算の例題
では続いて、試しに以下の銘柄2つを10,000ドル買う場合を計算してみましょう。
- A:一株あたり配当2.5ドル、株価90ドル 配当利回り2.77%
- B:一株あたり配当5ドル、株価180ドル 配当利回り2.77%
このように、バラバラの株価や一株あたりの配当で、配当利回りが同じ場合はどうなるでしょうか。
結果は以下になります。
- A:111株買える。 111株 × 一株配当2.5ドル = 配当275ドル
- B:55株買える。 55株 × 一株配当5ドル = 配当275ドル
こんな感じで答えは同じです。※四捨五入
引っ掛け問題気味でしたが、銘柄が違くても基本的な計算方法は同じです。
1-3. 投資額に対していくら配当を得れるかの計算方法
投資額に対して配当がいくら得れるか手っ取り早く計算する場合は、単純に
10,000ドル(投資額) × 0.0277(配当利回り) =277ドル
とすぐに計算できます。
2. 配当利回りが変わっても得れる配当は同じ
配当利回りが変わっても、買ったときから保有している株数に対しての配当は同じです。
例えば、
- 最初に配当利回りが3%のときに100株買いました。
- 買った後に株価が上昇して配当利回りが3%から2.3%に下がりました。
しかし保有している間のアナタの得れる配当は同じです。
なぜならば、配当は1株に対していくらと決まっているからです。
2-1. 配当利回りは株価の目安
そもそも配当利回りとは、配当そのものが多くなるのではなく、配当利回りが高いときは株価が安いので、同じ金額を投じるのであれば買える株数が多くなるので、その結果配当が多く貰えるということです。
つまり、配当利回りが高ければ株価が安いので株がたくさん買える。
一方で配当利回りが低ければ株価が高いので買える株数が少ない。
という、購入するときの価格に対しての目安なのです。
例
例えば、その例として以下の5銘柄の一株配当と配当利回りを見ると分かります。
Ticker | Name | Dividend | Dividend Yield |
KO | The Coca-Cola Company | $1.64 | 3.61% |
PG | Procter & Gamble Company | $3.16 | 2.66% |
JNJ | Johnson & Johnson | $4.04 | 2.61% |
MO | Altria Group, Inc. | $3.36 | 8.52% |
MCD | McDonald’s Corporation | $5.00 | 2.72% |
このように、配当利回りが高いからといって、一株配当が高いわけではないと分かります。
MOは配当利回りは8.52%となりますが、一株配当は他の銘柄とある程度同じです。
つまり他の銘柄を基準にするならば、MOは相対的に見ると株価が安いということになります。
2-2. 何度も積立で購入している場合の配当利回り
では、何度も積み立てなどで買い増ししたり、配当を再投資して購入している場合は毎回購入価格が違いますのでどうすればいいでしょうか。
そういった場合は、参考取得単価、平均取得単価を見て保有している銘柄の平均利回りを計算します。
つまり、
1株あたり配当 ÷ 平均取得単価 × 100 = 保有している銘柄の配当利回り
になります。
上記の私の過去の保有銘柄を例に出すと、PGであれば現在、
現在1株配当3.1ドル ÷ 平均取得85.9ドル × 100 = 保有数配当利回り3.60%
となります。
なので、平均取得単価が高い人は保有している株数が少なく配当利回りが低くなります。
一方で、暴落局面で大量に買ったりすれば割安な局面で買えるので、平均取得単価が下がり株数が増えて保有している銘柄の配当利回りも上がります。
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