ビル・ゲイツ氏の米国株ポートフォリオ【銘柄・投資額】

ビル・ゲイツ氏の米国株ポートフォリオ【銘柄・投資額】 銘柄分析・比較

小野です。

日々米国株投資をしていると、ふとビル・ゲイツ氏のような富豪はどのような米国株ポートフォリオを保有しているのか気になることもあります。

そこで本記事では、マイクロソフト創業者で実業家の、ビル・ゲイツ氏の米国株ポートフォリオについて書きました。

富豪のポートフォリオを参考にしてください。

 

1. ビル・ゲイツの米国株ポートフォリオ

ビル・ゲイツの米国株ポートフォリオ

ビル・ゲイツ氏の米国株ポートフォリオ概要は以下の通りです。

  • 銘柄数:23
  • 総額:16B~17B前後(約1兆7,000億円 ※1ドル100円)
  • 保有セクター:9種類

総額が1兆7,000億円を越えており、富豪中の富豪であることが分かります。

このクラスになると一晩で10億以上の増減は当たり前だと考えられます。一般人からしたら信じられませんが、富豪であれば億単位で減ったとしても何も思わないでしょう。

ビル・ゲイツ氏からすると、一晩で20万減って気にしている一般投資家は、アリの小指の爪クラスではないでしょうか。

 

1-1. 銘柄数

ビル・ゲイツ氏の米国株保有数は現在23銘柄で、銘柄は以下の通りです。

Ticker  Company  Market Cap $Mil  Value ($1000)  Weighting % 
1 BRK.B Berkshire Hathaway Inc 466,590.57 8,211,357 47.32
2 WM Waste Management Inc 45,574.48 1,724,733 9.94
3 CNI Canadian National Railway Co 63,115.14 1,329,559 7.66
4 WMT Walmart Inc 346,023.35 1,318,333 7.6
5 CAT Caterpillar Inc 69,798.21 1,306,710 7.53
6 CCI Crown Castle International Corp 69,868.35 770,071 4.44
7 ECL Ecolab Inc 64,202.77 680,420 3.92
8 UPS United Parcel Service Inc 88,976.63 422,756 2.44
9 FDX FedEx Corp 36,368.58 366,811 2.11
10 SDGR Schrodinger Inc 4,038.95 301,049 1.73
11 KOF Coca-Cola Femsa SAB de CV 74,688.97 250,018 1.44
12 AAPL Apple Inc 1,397,042.85 127,410 0.73
13 AMZN Amazon.com Inc 1,227,288.30 117,880 0.68
14 BABA Alibaba Group Holding Ltd 584,940.28 107,427 0.62
15 TV Grupo Televisa SAB 3,650.43 97,899 0.56
16 LBTYK Liberty Global PLC 13,474.60 57,174 0.33
17 GOOGL Alphabet Inc 964,481.68 50,088 0.29
18 GOOG Alphabet Inc 964,960.20 49,979 0.29
19 LBTYA Liberty Global PLC 13,533.20 34,993 0.2
20 ARCO Arcos Dorados Holdings Inc 936.68 10,222 0.06
21 LILAK Liberty Latin America Ltd 1,858.62 6,526 0.04
22 TWTR Twitter Inc 26,457.68 6,691 0.04
23 LILA Liberty Latin America Ltd 1,854.25 3,897 0.02
17,352,003 99.99

ポートフォリオの約半分は、ウォーレンバフェット氏のバークシャーハサウェイです。

2019年時点では16銘柄でしたが、2020年時点では7銘柄増やして23銘柄保有しています。

 

1-2. 総額

ビル・ゲイツ氏の米国株ポートフォリオ総額

ビル・ゲイツ氏の米国株ポートフォリオ総額は現在約17.35Bです。

1Bビリオンは1,000億円なので、17Bは1兆7,000億円です。※1ドル100円計算。

 

1-3. 保有セクター

ビル・ゲイツ氏の米国株ポートフォリオ保有セクター

ビル・ゲイツ氏の米国株ポートフォリオ保有セクターは、全9セクターに分散されていいます。約47%は金融セクター、約30%は資本財セクターです。

米国セクターは全11セクターなので、ビル・ゲイツ氏の米国株ポートフォリオではエネルギーセクター公益事業セクターが入っていません。

Ticker  Company  Sector Industry  Weighting % 
1 BRK.B Berkshire Hathaway Inc Financial Services Insurance 47.32
2 WM Waste Management Inc Industrials Waste Management 9.94
3 CNI Canadian National Railway Co Industrials Transportation 7.66
4 WMT Walmart Inc Consumer Defensive Retail – Defensive 7.6
5 CAT Caterpillar Inc Industrials Farm & Heavy Construction Machinery 7.53
6 CCI Crown Castle International Corp Real Estate REITs 4.44
7 ECL Ecolab Inc Basic Materials Chemicals 3.92
8 UPS United Parcel Service Inc Industrials Transportation 2.44
9 FDX FedEx Corp Industrials Transportation 2.11
10 SDGR Schrodinger Inc Healthcare Healthcare Providers & Services 1.73
11 KOF Coca-Cola Femsa SAB de CV Consumer Defensive Beverages – Non-Alcoholic 1.44
12 AAPL Apple Inc Technology Hardware 0.73
13 AMZN Amazon.com Inc Consumer Cyclical Retail – Cyclical 0.68
14 BABA Alibaba Group Holding Ltd Consumer Cyclical Retail – Cyclical 0.62
15 TV Grupo Televisa SAB Communication Services Media – Diversified 0.56
16 LBTYK Liberty Global PLC Communication Services Media – Diversified 0.33
17 GOOGL Alphabet Inc Communication Services Interactive Media 0.29
18 GOOG Alphabet Inc Communication Services Interactive Media 0.29
19 LBTYA Liberty Global PLC Communication Services Media – Diversified 0.2
20 ARCO Arcos Dorados Holdings Inc Consumer Cyclical Restaurants 0.06
21 LILAK Liberty Latin America Ltd Communication Services Telecommunication Services 0.04
22 TWTR Twitter Inc Communication Services Interactive Media 0.04
23 LILA Liberty Latin America Ltd Communication Services Telecommunication Services 0.02
99.99

ビル・ゲイツ氏の米国株ポートフォリオ保有セクター

1-4. 各セクター比率の履歴

以下は、ビル・ゲイツ氏の米国株ポートフォリオ各セクター割合の履歴です。

↓金融セクター。概ね常に一定です。

金融セクター

 

↓資本財セクター。年々増えています。

資本財セクター

 

↓生活必需品セクター。強気相場では減らし気味です。

生活必需品セクター

 

↓不動産セクター。年々増えています。

不動産セクター

 

↓素材セクター。増えています。

素材セクター

 

↓ヘルスケアセクター。リーマンショック以降極端に減らしています。

ヘルスケアセクター

 

↓情報技術セクター。年々減らしています。

情報技術セクター

 

↓通信セクター。減らしている傾向です。

通信セクター

 

↓一般消費財セクター。強気相場では減らしています。

一般消費財セクター

 

2. ビル・ゲイツの米国株ポートフォリオの特徴

ビル・ゲイツの米国株ポートフォリオの特徴

ビル・ゲイツ氏の米国株ポートフォリオの特徴について考えてみました。

  • 国民に必要とされる銘柄が多い
  • 下位銘柄は同じセクターが多い
  • 規模の割に銘柄数が少ない

特徴としては、国民に必要とされる事業を行っている銘柄が多く、運用額の割に銘柄数は少ないです。

 

2-1. 国民に必要とされる銘柄が多い

ビル・ゲイツ氏の米国株ポートフォリオの銘柄は、国民の生活に必要な事業をしている企業の銘柄が多いです。

  • ウェイストマネジメント(WM):ゴミ回収
  • UPS(UPS):配達
  • フェデックス(FDX):配達
  • コカ・コーラフェムサ(KOF):飲料
  • カナディアン・ナショナル鉄道(CNI):鉄道
  • ウォルマート(WMT):スーパーマーケット
  • アップル(AAPL):iPhone、マック
  • アマゾン(AMZN):ネット通販
  • グーグル(GOOG):検索

これらの企業がおこなっている事業は、現代社会いおいて国民にとっては無いと困ります。

ビル・ゲイツ氏の米国株ポートフォリオではこのようにして、国民の生活に根付いていて、参入障壁の高いブランド力のある企業が多いです。

 

2-2. 下位銘柄は同じセクターが多い

ビル・ゲイツ氏の米国株ポートフォリオの割合で、下位銘柄は同じセクターが多いです。

中でも特徴的なのは、ポートフォリオ23銘柄のうち下位15~23位まではARCOを除き、全て通信セクターです。また、上位1~15位までは通信セクターが一切入っていません。

このようなことから考えられるのは、下位銘柄のセクターほど銘柄を分散させていると考えられます。

例えば、同じ100,000ドルでも1銘柄だけではなく、複数銘柄にして分散させるといった感じです。考え方としてはETFと同じです。勝手に想像していますが、このような予測も立てることができます。

 

2-3. 規模の割に銘柄数が少ない

ビル・ゲイツ氏の米国株ポートフォリオは、1兆7,000億円も運用しているのに23銘柄しかありません。また、去年までは16~19銘柄以下でした。

しかし、これは保有している銘柄数とリスクの関係を理解している人であれば、正論であると理解できます。

例えば、保有している銘柄数とリスクの関係をグラフにすると、以下画像のようになります。

保有している銘柄数とリスクの関係

保有する銘柄数を増やせば増やすほどリスクの軽減効果は薄れます。

つまり20銘柄以上、何十銘柄も保有したからといってリスクの軽減効果が高くなるわけではありません。

20銘柄から30銘柄に増やすよりも、5銘柄から10銘柄に増やす方がリスクの軽減効果が高いです。

銘柄を増やし過ぎると個別の場合は、倒産暴落低迷塩漬けリスクの心配の方が高くなります。つまりリスクの軽減効果を求めて20銘柄以上保有することはあまり意味がありません。

運用額の割にビル・ゲイツ氏の銘柄数が少ないのは、そういったことも考えているでしょう。

 

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